パワーアンプ I (4)

基板ができたのでポータブル電源(1A)で動作を確認した。 負荷抵抗はホーロー抵抗のRWHー50Gで50Wまで測定できる。100Wまで調べるにはさらにホーロー抵抗を買う必要があるが100Wを調べるのは恐ろしい気がする。

東洋文庫 夢の七十余年 西川亀三自伝 (1949)

本文を読んで行くと西川亀三はとてもスケールの大きい人物という印象を受ける。冒頭文もハイレベルである。少し紹介する。 《京都府(丹波国)天田郡雲原村、これがわたしの揺籃の地である。わたしはここに少年期を過ごし、その後放浪50年の風塵を払ってふた…

失われた時を求めて (124)

複雑怪奇なるヨーロッパ情勢もシャルリュス氏によれば簡明に解釈できる。以下引用文。(吉川一義訳) 《「この種の有力な推測は、コーブルクのフェルディナントの場合と同じくヴィルヘルム皇帝にも当てはまるので、フェルディナント国王が「残忍な帝国」の側…

失われた時を求めて (123)

不思議な現象を観察したシャルリュス氏はこう語っている。以下引用文。(吉川一義訳) 《「それに奇妙なことがあって」とシャルリュス氏は、ときに発するかん高い小声でつけ加えた、「一日じゅう幸せそうにしていて、上等のカクテルを飲んでいるような人たち…

パワーアンプ I (3)

雌ネジ加工とワイアリングに明け暮れた一日だった。 パット・メセニーを聴きながら寛ぐひととき。この後には楽しい日々が待っているだろうか。

失われた時を求めて (122)

プルーストはパリの現況を綴る。社交界における男性の数が減り、ヴェルデュラン夫人もなんとかしようとするがどうにもならない。シャリュルス氏はヴェルデュラン夫人と仲たがいをしているが、社交界における評判も地に落ちている。悪癖の噂に加えてプロイセ…

失われた時を求めて (121)

ツェッペリン号のパリ空襲を天空のショーのように描写している。以下引用文。(吉川一義訳) 《それでも私たちのいたバルコニーから眺めると、夜の静寂に突如紛うかたなきお祭り騒ぎが現出したかと思われたのは、打ち上げ花火ならぬ防衛用の照明弾があがり、…

パワーアンプ I (2)

試作用紙エポキシ基板はVHコネクターが使えるし、パワートランジスタの取り付け用ランドもあるという優れものだ。 レイアウトは決まったが検討する事項がまだまだ色々ある。

東洋文庫 醒睡笑 戦国の笑話 (1628)

本書は京都誓願寺の策伝和尚によって編纂された戦国・桃山時代の笑話の集成である。これにより策伝は落語の祖とも言われている。興味深かったものを一部紹介する。 《巻の三 ある人が小姓の名を、かすなぎと呼んで、使っているので、客が不審に思い、その理…

失われた時を求めて (120)

第一次世界大戦について人々がどう思っていたか、サン=ルーとプルーストの会話に現れている。以下引用文。(吉川一義訳) 《「長引くのだろうか?と私はサン=ルーに訊ねた。」「いや、ぼくはきわめて短期の戦争になると思うよ」とサン=ルーは答えたが、こ…

五月の庭

日本は五月の庭が一番美しい

パワーアンプ I (1)

プリアンプIII はまあこれで完成したと思うので(15種類のディスクリート基板が載るはず)、いよいよパワーアンプ I に取りかかる。 電源部は6.5A流せるスイッチング電源で、±50Vが得られるものにした。これだけで2万円する。 基板の選定は3番目のものにした…

失われた時を求めて (119)

ヴェルデュラン夫妻のサロンの隆盛について語るプルーストだが、今は政治がらみの話題が増えてきたのだという。それに婦人のファッションも戦時色が濃くなって地味なものになったという。具体的な様子がわかる文章を紹介する。以下引用文。(吉川一義訳) 《…

東洋文庫 長崎海軍伝習所の日々 日本滞在記抄(1860)

本書はオランダ海軍二等尉官リッダー・ホイセン・ファン・カッテンディーケが日記を元に書き下ろしたものである。幕府は海軍創設を急いでいたがそのためにオランダに軍艦建造を依頼し、オランダの勧めで艦船の操縦術の学校を長崎に作った。そこへ第二次教育…

ディスクリート オペアンプ (14)

TLP621を用いた基板を作る。驚くほどシンプルだが特性は良い。

ディスクリート オペアンプ (13)

初段にDual Gate MOS FETを使ってみた。 Serial No. 00027~0028

ディスクリート オペアンプ (12)

Serial No. 00025~0026 オールJーFETの基板を作る。

ディスクリート オペアンプ (11)

LH0032CGと同等の回路で終段に15mA流すバージョンを測定した。 参考 LH0032CG ディスクリートオペアンプ Io = 4.5mA

ジャパンナリッジの東洋文庫

4年間市立図書館に通いつめて読んだ東洋文庫も臨時休館により当分は借りれなくなった。なのでジャパンナリッジに申し込んで閲覧する事に。 iPadのSlide Over機能を活用すると、読むのと書くのが同時にできるようになった。大変便利だと思う。料金は消費税込…

2020年プリアンプ (36)

プリアンプ III の基板を模様替えしたので、ディスクリートオペアンプが載るようになった。 今のところ問題なく動作している。ハイエンドオーディオはブラックボックスになっていてシェフが秘密に調合した機器の音を聴けと言う雰囲気だが、このプリは自分が…

失われた時を求めて (118)

そのあとプルーストが療養所に入ったり第一次世界大戦が始まったりするが、この小説では時系列を追って詳しく述べられることはない。次のような少ない記述を心に留め置くしかない。以下引用文。(吉川一義訳) 《そもそもこのあいだ私は、書くことを完全にあ…

2020年プリアンプ (35)

LH0032を手作りしたものが完成した。 Serial No. 00023~0024 動作確認とオフセット調節 測定も行なった。極めて低歪みである。初段FET(K117と同チップ)のせいかも知れない。 プリアンプ I にはこの様に搭載する。狭い基板を立体的に使う。 音はプリアンプ…

失われた時を求めて (117)

プルーストは寝る前に「ゴンクールの回想録」なるものを読む。これはヴェルデュラン夫人のサロンの様子を記したものだが文体が実在の作家ゴンクールのものになっている。無論プルーストの作であるが、文章の間が無いので読むのに一苦労する。間がない文章は…

東洋文庫 アメリカ彦蔵自伝 1 (1892)

イギリスのテレビ局に倣い「播磨国7歳になりました」風に書く。人は7歳までに作られるという伝の検証である。 彦太郎、1837年に今の兵庫県播磨町に生誕する。幼少時に父が病死し継父に育てられる。この時浜田町に移り寺子屋に通っていた。(後年浜田彦蔵と名…

失われた時を求めて (116)

今プルーストはロベール夫妻のことを醒めた目であれこれ評価しているが、ジルベルトの方が終わるとロベールの方に移る。ロベールは男色趣味でありながら多くの女たちと浮名を流すという、ゲルマント一族特有の行動をとるのである。プルーストの皮肉っぽい描…

2020年プリアンプ (34)

早速ゲルマニウムアンプ基板をプリアンプ I に組み込んだ。DCサーボのおかげで調整なしで済む。 エージングなしでいい音がする。無味無臭であり、あらゆる観点からしてもいい音だ。この癖のなさはDual gate MOSに通じるものがある。これは長く聴いていたい。

Serial No. 00021 トラブルシューティング

Serial No. 00022 の組み立て・調整が完了したので、Serial No. 00021 の方を見ると調整不能となっている。一度特性を取った機なのでその後故障したと考えられる。 配線は問題ないはずで、抵抗、CRDは飛ぶことはないと考えられる。TRが生きているかチェック…

失われた時を求めて (115)

第13巻に入る。田舎でジルベルトと日課のように散歩しているプルーストがいる。夕日や羊の群れを見たり昔懐かしいヴィヴォンヌ川を見ながら、ジルベルトとおしゃべりを楽しんでいる。もはやプルーストは感受性を失っており、ジルベルトの美しさも無くなって…

2020年プリアンプ (33)

Serial No.9〜10 バイポーラー2段直結アンプをプリアンプ I に挿して試聴。特性をみるとわかるがMM、またはMI型カートリッジを使用する。 くぐもった中にもクリアーさがあり、ギターの響き、ボーカルのさ行、やっぱり懐かしさを感じる。1960年代の音だ。

失われた時を求めて (114)

この二つの結婚について当人たちに起こった変化、社交界に巻き起こった噂話について得々と語るプルーストだが、そもそも過去の登場人物の縁がこのようにぴったり結ばれるものだろうか。小説の結末において作者がバタバタと行なった作為のように見える。シャ…