2020-01-31から1日間の記事一覧

東洋文庫 金谷上人行状記 ある奇僧の半生

本書は僧侶で画家の横井金谷(1761ー1832)の自叙伝の現代語訳である。イギリスのドキュメンタリーに倣って、近江国七歳になりました風に書く。 横井金谷7歳。近江栗太郡下笠村在住。父横井小兵衛時平と母の間に生まれる。8ヶ月の早産であり早松の幼名をもら…

カンガルーノート (2)

次にシュールな笑いが込み上げてくるのは、地下運河をフェリーで行く主人公のベッド上での事である。点滴袋がいつの間にか雄の烏賊に代わっており、迫り来る雌の烏賊と合体し烏賊爆弾となり老舗デパートを爆破するという状況になる。事情は父の遺品にあった…