映画

映画 バロン (1989)

この映画は少々複雑でありホラ吹き男爵の冒険がストレートに語られる訳ではなく年老いて没落した男爵が自分の劇の上演中に劇場に乱入する事で物語が始まって行く。上演された劇のタイトルは "The adventure of Baron Munchausen"である。 町はすでにトルコ軍…

映画 スケアクロウ (1973)

マックスが暴行傷害の罪で6年の刑を食らって出所しヒッチハイクで妹の家に寄り旅費を借りて銀行まで行ったら金を下ろして商売を始めると言うのは、教育のない移民がのし上がって行くよくある道筋でありアメリカではごく普通の話でマックスのダメージはゼロと…

映画 主人公は僕だった (2006)

平凡な一般人である国税調査官ハロルドは整数に強く何でもカウントする習性がある。暗算も得意である。変わった腕時計を身につけているが何かに反応して知らせてくれる機能がある。ある日の事ハロルドに女の声が聞こえてきて、それが自分の行動と一致してい…

映画 クワイエットルームへようこそ (2007)

主人公の明日香は元風俗嬢だが今はバリバリのキャリアウーマンという設定で原稿の締め切りに追われている日々が描かれるが、突然眼が覚めると真っ白な監禁部屋のベッドに拘束されて点滴と酸素マスクが付いている。どうしてこうなったのか明日香には記憶がな…

映画 追憶の森 (2015)

ナショナルジオグラフィックに出てくるような広大な原生林が冒頭に映し出され程なく舞台は日本の青木ヶ原だと分かる。一人のアメリカ人が気もそぞろな様子でANAと新幹線を乗り継いで青木ヶ原の樹海に入って行った。ここに死にに来たらしいのだが理由は不明で…

映画 月山 (1978)

明は大学をドロップアウトして建設現場で働いていたが密教の教えに心を惹かれ月山の麓にある注連寺で一冬を越そうと考える。バスを降りると七五三掛という集落へと歩き出す。住職のいない注連寺は荒れ果てており大工上がりの管理人の太助が住んでいた。以前…

映画 ザ・ヘラクレス (2014)

この映画はスペクタクルアクションものであり神話の部分はファンタジー的要素として少しだけ注入されている。 ヘラクレスはある古代ギリシャの王国の王子で次男である。王の征服欲を嘆いた王妃が神殿でゼウスに祈ったところ子を授かりヘラクレスと名付けるよ…

映画 ダイバージェント (2014)

近未来のシカゴのお話。人類は滅亡し唯一文明の残ったシカゴでは二度と戦争が起こらないような仕組みが作られていた。市民をその素質によって博識、勇敢、無欲、高潔、平和の五派閥に強制的に所属させ切磋琢磨させるのである。政治は無欲が担当し、治安を守…

映画 クローバーフィールド (2008)

マンハッタンに住む裕福な若者のパーティーが一瞬にして修羅場となる。謎の巨大怪獣が夜の街を破壊しそれに対し米軍が必死で攻撃するが怪獣は倒れず多数の子怪獣を吐き出しそれが伝染病を蔓延させる。米軍は攻撃の時限を設定するがとうとう撤退し大規模空爆…

映画 ロビンとマリアン (1976)

12世紀の話である。伝説の人物ロビンフッドと仲良しのリトルジョンは獅子王リチャードと共にヨーロッパを転戦し今はフランスで戦っていた。第3回十字軍の帰りである。城を攻めた時矢を受けたリチャードはそれが元で死にロビンたちはイングランドに向かう。こ…

映画 シルクウッド (1983)

主人公のカレン・シルクウッドが核燃料製造工場の熟練工として働いている日常がまず描写され、私生活、労働運動へののめり込み、恋人との別れ、死までが描かれる。カレンは特にどうということもない行き当りばったりに生きている感じの女性のようであり、恋…

映画 アウトロー (1976)

米国独立200周年を記念して作られた南北戦争時代の物語である。南部に住む農夫ジョージー(クリント・イーストウッド)が農作業中にならず者集団に家を焼かれ妻子を殺され自身もなたで切られる。傷の癒えたジョージーは復讐のためならず者集団を追うという話…

映画 バクダッドカフェ (1987)

カリフォルニアの砂漠にあるここバクダッドカフェはおしゃれなカフェでは無く廃業寸前のモーテル兼レストランといったところである。モーテルの一室には女性刺青師が部屋を借りて開業しておりキャンピングカーに住んでいる老人もいる。店主のブレンダは攻撃…

映画 櫂 (1985)

高知で娼妓紹介所を営む富田岩伍(緒形拳)の妻である喜和(十朱幸代)の一代記になっている。裕福な富田家では長男竜太郎、次男健太郎に加え神戸の港で岩伍が買ってきた菊が番頭たちに囲まれすくすくと育っていた。だが竜太郎は肺病で亡くなり、健太郎は賭…

映画 私はシベリヤの捕虜だった (1952)

タイ語によるオープニングロールとともに雪原を歩く捕虜たちが現れ手前には鉄条網が見える。ここだけ音声が無い。私たちは流刑囚用の収容所に送られたというナレーションで始まる冒頭の7分間はドキュメンタリーのように見える。森林を切り開く作業のところ…

映画 超高速!参勤交代 (2014)

老中の命で理不尽な参勤交代を命じられた湯長谷藩主内藤政醇は五日で江戸城まで辿り着かねばならない。出来なければ藩は御取潰しとなる。覚悟を決めた内藤は家老の相馬以下数名の家臣と共にこの難題に挑んだ。 忍者の霧隠段蔵に先導してもらい山中を駆け抜け…

映画 罠にかかったパパとママ (1961)

ディズニー映画とは教育的配慮と破天荒な仕掛けの混合であると規定されるがこれはそのとおりの作品になっている。ボストン郊外のキャンプに参加した二人の少女が髪型こそ違え瓜二つでお互いそれに気づいて反目しあう。二つのグループでいたずら合戦を展開し…

映画 真昼の死闘 (1970)

クリント・イーストウッドの映画は大人の夢とペーソスの混合という風に規定されるがこの作品はペーソスの部分が少ない。舞台はフランス占領下のメキシコで、革命軍がフランス軍に抵抗している状況である。主人公は淫売婦のサラ(シャーリー・マクレーン)で…

映画 ガス燈 (1944)

有名人気歌手アリス・アルキストがロンドンの自宅で死体で発見される。ロンドン警視庁の捜査では犯人を特定できず迷宮入りする。同居していた姪のポーラはイタリアで声楽の先生について歌手を目指す事になる。事件から10年経ち大人になったポーラは歌手にな…

映画 イエローハンカチーフ (2008)

題名からわかるようにこの映画は幸福の黄色いハンカチのリメイクである。6年の刑期を終えた初老の男性ブレットが若い男女とアメリカ南部を車で旅をする。ロードムービーと言えば日常から解き放たれた解放感とレストランでホッとひと息つく感覚が見ていて味…

映画 96時間 /リベンジ (2012)

元CIA工作員ブライアンが元妻のレノーアと娘のキムとイスタンブールで休暇を楽しもうとした矢先に謎の組織に拉致されるという話。設定も24時間とよく似ているし主人公が当事者として最強であると言うのも同じである。まずブライアンとレノーアが敵の手に落ち…

映画 ブロンコ・ビリー (1980)

移動しながらテントで興行を打つ西部劇の一座のお話である。座長で興行主のブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)は西部一の早撃ち、といってもベトナム戦争をやっている頃の現代の話だから一般からは時代錯誤とみられている。田舎の少年たちがヒー…

映画 8月の家族たち (2013)

女系家族賛美の映画である。オクラホマ州の片田舎の夏はクソ暑いらしい。元教師で詩人のぺバリーは引退して本に囲まれ酒を飲んで暮らしていた。T.S.エリオットが好きで釣りが趣味らしい。妻のバイオレットは娘を三人育てたが地元で暮らしているのは次女のア…

映画 真夜中のゆりかご (2014)

デンマークの湖畔の瀟洒な家に美人妻と住む善良でハンサムな警官アンドレアスと離婚して酒びたりの中年警官シモンが相棒を組む事件簿ストーリーとなっている。北欧らしく二人の上司は女性であり、監察医も女性医師で監督も女性監督である。そして二つの母性…

映画 神々と男たち (2010)

ある修道院の早朝の祈祷、学課の映像が映し出されるが程なく現代の話であることがわかる。修道士は村に溶け込んでおり畑仕事、墓地の修理、ハチミツの販売、これが一番重要なのだが無料の医療奉仕を行っている。担当は老医師のリュックである。村人に教えて…

映画 ビッグリバー (2005)

冒頭にナショナルジオグラフィックに出てくるような荒野の雄大な映像が出てくるがこれはイマイチである。ポンチョを着た若い男(オダギリジョー)が歩いて国境を越える。主人公のテッペイである。アリゾナの荒野を彼は進んで行くがレンタカーに乗ったパキス…

映画 君を想って海をゆく (2010)

BS ドキュメンタリー 止まらないEUへの難民流入 (2015)の具体例のような映画だが色々とロマンチックな仕込みがある。 イラクからカレーまで陸路逃げてきた美少年シモンはトルコ人による虐待のトラウマから普通にトラックで密入国出来ないという設定だ。ロ…

映画 ぼくたちのムッシュ・ラザール (2011)

フランス語が飛び交う清潔な感じの小学校でのお話。子供たちは雪の中で遊んでいる。牛乳当番のシモンがいつも通り教室に行くと担任の女教師が首吊り自殺していた。真っ先に見たのはシモンである。アリスも窓から覗き込み見てしまった。早速カウンセラーが手…

映画 冷たい熱帯魚 (2010)

冒頭と結末にオリジナルのストーリーが付け加えられているが中身は1993年の埼玉愛犬家連続殺人事件の再現映画である。主犯の夫婦は現在死刑囚だが共犯の男が出所して手記を出版しているので映画もなかなかリアルに再現されているようだ。 主人公の社本が…

映画 デイズ・オブ・グローリー (2007)

命の戦場−アルジェリア1959で見たフランス軍のえげつない殺戮から遡ること15年のお話である。この時はまだアルジェリアの兵士がフランスに忠誠を誓っておりナチスドイツ軍と戦うことになる。彼らはフランス語を流暢に話すがイスラム教徒のアラブ人でありベ…