NHK BS シルクロード 第二部 第16集 騎馬の道はるか

  イランイラク戦争の復興期なのか、イラン〜トルコの国境検問所には資材を運ぶトラックがひしめいている。1983年5月取材班はトルコに入国する。アララット山を背景に二台のニッサンサファリが行く。エルズルムに到着。市の中心部に東ローマ帝国の要塞がある。セルジュクトルコ時代の建築も残っている。市内は馬車が走るが自動車も走っている。羊飼い、魚売り、銅鍋の職人が登場する。お昼の時間には住民たちが闘牛に興じている。6世紀モンゴル高原突厥が西方に攻め入ってセルジュクトルコが誕生したという解説が述べられている。夜の街。チャイハネでは吟遊詩人が唄う。録音もなかなかハイファイだ。さすがはNHK、日本にいながら十分堪能できた。
 
   3ヶ月もトルコで取材している。黒海沿岸のトラブゾンで地引網の漁師に出会う。網元に昼食をふるまわれる。魚と野菜のごった煮のようなものだった。近藤ディレクターは餅と米を調理してふるまう。タリム盆地ウイグル族の映像を見せて感想を聞いていた。結局ローマ帝国の名残は人に関しては無いということか。内陸部のコンヤに移る。イブンバツータの3大陸周遊記について触れている。ジリットが行われる。馬に乗って相手に槍を当てる競技だ。大迫力の映像である。ルーミーの旋舞(セマー)の由来と実際の踊りの映像が出てくる。長いトルコ帽をかぶりスカートをはいて踊る男たちの映像を初めて見た。