映画 パレスチナ (2011)

    パレスチナ人を迫害し、トルコのボランティア船も襲撃するというイスラエルに対しトルコの正義の鉄拳が炸裂するという映画。報復の方法は単純明快でイスラエルの特殊部隊のボスであるモシェを殺すことだ。トルコの元特殊部隊のポラットら3人が正面から堂々と殴り込みをかける。イスラエルの警備兵に目的を告げてそのまま強行突破、パレスチナ人居住区に紛れ込み監獄や基地を襲撃する。相手をバンバン撃ち殺すが自分達は全くやられないという神がかり的な強さ。モシェとさしで言い合う時のポラットの気の強さはいいが捻りが無い感じもする。最後はモシェの部隊が攻撃を仕掛けてくるがポラットらはパレスチナ人と共同して敵から戴いた武器で応戦する。イスラエルの戦車を破壊し、ブラックホークも撃墜する。ついにモシェとポラットの一騎打ちになりポラットが勝つというわりと他愛の無い話だった。ガザ地区の人々の生活は、映画 ガーダ パレスチナの詩 (2005)である程度わかる。インティファーダや農村の様子が出てくる。この映画のいいところはドキュメンタリーでは見ることができない地上戦の再現が見れるということだろう。道具立てと戦闘シーンはなかなか素晴らしかった。