赤い月の家族(なかにし礼)のように牡丹江にいた人も新京に集結して粘っていればアメリカのおかげで安全に日本へ帰れたということになる。一方特権階級だった家族(藤原てい)のようにいち早く列車で新京を脱出した組は朝鮮で足止めされ地獄の苦しみを味わう事になる。また満鉄技術者だった高野悦子の父のように(黒龍江への旅)無事に戻ってテレビで人間の條件を楽しんだような人もいる。
チャーズに登場する大久保宅次さんとの運命の違いには驚かされた。
- 作者: 高野悦子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/06/16
- メディア: 文庫
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