映画 Q&A (1990)

     すごく複雑な話だが要するに昔プエルトリコのギャング団の助っ人だった検事のクインが自分の殺人の罪を隠蔽するためにギャング団を一人ずつ手駒の警部補ブレナンを使って消していくという話の様だ。全部消せば証人はいなくなり自分の政界進出の障害の目を摘むことが出来る。今回はトニーという元ギャング団が正当防衛を装ってブレナンに殺された。

   ブレナンの調書(Q&A)を取るようクインが命じたのが新人検事補のライリーである。ここに一つ疑問が生じる。何故海の物とも山の物ともわからないライリーを使ったのか。息のかかった検事を使えばいいではないか。ライリーはブレナンの調書を取った後、目撃者の尋問を行う。目撃者の一人プエルトリコ出身の密売人テキサドールに尋問するとき隣にいた美人はライリーの元恋人だからややこしい。今はテキサドールの内縁の妻である。  

    ライリーの捜査が進むにつれ自分の身が危ないと悟ったブレナンが事件の証拠隠滅に動き始める。トニーをおびき寄せたおカマのロジャーは今度はブレナンに消されると思いテキサドールに助けを求める。ロジャーはテキサドールの手引きでプエルトリコに飛行機で逃げヨットに身を隠す。ブレナンは執念深くロジャーを見つけ出しテキサドールをおびき出す様に言う。二人始末するつもりらしい。テキサドールはライリーと取引しクインの動きが止まれば自分は口を噤んでどこかに消えるという。ライリーはこの事を上層部に報告したが後は任せて捜査に戻れと言われる。ブレナンはスパイ映画のようなやり方で二人を始末し帰国する。

   ブレナンは突然オフィスに現れライリーをボコボコにするが同僚の警官に射殺された。この不祥事に対し上層部は隠蔽を決定する。法の番人側に巣食う悪には対処のしようがない。