岸辺のアルバム 第4回

    則子は繁に訊かれてある程度のことを話すが父親には内緒にしてくれと言う。相手は昔の同級生と嘘をついた。男は身分を明かすがクラシックレコードの製作課長であると言う。律子の方は令嬢とつるんで遊びを覚えてゆく。翻訳研究会はやめたようだ。父の謙作が大阪出張から帰ってくる。一家で食卓を囲むが寿司の出前のことで父親が激怒する。これには子供達も反発する。則子が家を空けていたので繁が気を利かせてした事だった。謙作は家では横暴に振る舞ったが会社では有能な部下から会議で責められ苦境に陥っているらしい。繁が塾があるのに友達とアイスクリーム屋で遊んでいるとアルバイトの少女が接近してくる。少しずつ女として意識させようという作戦だ。則子はデートで同伴喫茶を経験する。体の関係まであと少しである。と思ったら二人はゴルフの打ちっ放しで遊ぶ。夜の赤坂のクラブでも遊ぶ。その日は同窓会という事にしたらしい。謙作はますます苦境に陥っているが家では取りつく島もない位に偏屈になっている。則子はもういっその事男と寝ちゃおうかしらという顔をしている。 そのタイミングで男から浮気の提案があった。