BS ドキュメンタリー パソコンを置いて森で暮らそう (2014)

    カナダの都市で暮らす家族がそれぞれ自分の時間が無いと感じていて皆んなでユーコン準州の森で9ヶ月暮らすという話がついた。サム10歳、ケイト8歳、テス4歳と両親がRVとカヌーを用いて資材を森の奥の山小屋に運ぶ。犬と猫も同行する。ここにはインターネットも道も無いのだ。 

    母親の感想。森で暮らす準備で今度は時間を取られている。結局何に時間を取られているのかが変わるだけという。最初の日、予備のために設営したテントが熊によってズタズタにされているというアクシデントが発生する。母親は銃を携行することにする。      
  
    森でベリーを摘みジャムを作る。貯蔵庫を三週間かけて作る。熊対策で高床式になっている。川にはビーバーがいる。水鳥もいる。九月に入ると雪が降り川が凍り始める。冬になればここに閉じ込められる。 ハロウィンの灯篭や飴を作る。行くところがなく小屋の周りをぐるぐる回ってはドアを開けお菓子をもらう。 

     子供らは森で竪穴式住居を作る。スキーとカンジキで森の中を探検する。クインジー(かまくら)も作る。ここは氷点下40度になるという。貯蔵庫の食料では飽きがきやすい。一日の半分を料理に使ったという。父が斧で手を切る。ドクターの母親が縫合する。テスが抜糸をする。チェーンソーで木を切り暖房と料理に使う。水は川から汲んで一度沸騰させてから使う。父親は2ヶ月に一度町に行かなければならない。その時にはスノーモービルを使う。途中でエンジンがかからなくなる。夜中に25km歩く羽目になった。  

   クリスマスがメインの楽しみになる。皆んな準備に余念が無い。サムは曲を作る。年が明けると拘禁症候群が出てくる。子供達は情緒不安定になる。父が買い出しで買ってきた果物を皆んなで食べる。読み書きや手芸もする。

   春になり犬ぞりごっこやシロップ採りなどすることが増える。川の氷が溶け増水する。最後に熊が現れて去ろうとしなかった。父親がやっとの事で追い払う。帰るときが来た。小屋の後始末をしチャーターしたボートで川下りしながら帰って行った。 

    父親の考えた結論。何もかもは得られない。人生の矛盾を受け入れて生きてゆこう。