ドラマ 北の国から (10)

    純は風力発電ではテレビが見れないと気づく。不満タラタラである。大卒の雪子伯母さんが相手をしている。純は板挟みのことを洗濯バサミと言う。純のボキャブラリーはまだまだ乏しい。

   天気予報によると山間部では吹雪になるという。知らない雪子は車で部品を取りに行く。純が同行する。車を借り受ける時、午後から吹雪になるからと注意を受けるが純には馬耳東風だ。 

   みどりは旭川に帰って行く。五郎に遊びに来てと飲み屋のマッチを渡す。みどりといる時だけは五郎は快活である。部品を受け取った雪子らは純の提案で遠回りして帰ることになる。坂を登って行くと猛吹雪になりホワイトアウトになった。草太の牧場にたどり着く事が出来ずに車はスタックし抜け出せなくなった。  
 
     杵次が訪ねてくるが家には蛍が一人である。慈愛に満ちた目で蛍を見つめ、お手玉で一緒に遊ぶ。馬橇でやってきたと言う。五郎が帰ってくる。杵次は電気のことで北電に話をつけたと言う。五郎は辞退するが哲学的、合理的なのが杵次である。不自然な態度の五郎に文句を言う。怒って帰って行った。

   窮地に陥る雪子たち。出てから5時間が経過している。五郎はジープで行方を探し始める。さらに1時間が経過する。街道にはいないようだ。脇道らしいが吹き溜まりがひどくジープでも無理である。杵次の馬橇なら行けると誰かが言う。8時間が経過した。車の中で凍えている二人。暖をとる事が出来ないでいる。ラジオだけが辛うじて聴ける。純の体温が下がり眠りに落ちてゆく。車は雪にすっぽり埋まってしまった。純が夢を見ている時馬橇の音が聴こえる。助けてと叫ぶ二人。 何とか助かった。馬の姿が印象的だ。