ドラマ 北の国から (12)

      動物の授業で議論となり純と正吉が侃侃諤諤になる。先生は話を少し戻して狐に餌付けする事は間違いかもしれないと言う。純は同意できないと言う。トラバサミを掛けたのは杵次だった。その事を正吉が先生に告白した。先生は黙っていなさいと言う。正吉は家に帰り杵次に狐を獲るのはやめてくれと言う。

   五郎達は生産調整用の牛乳からバターを作る。舐めてみて蛍たちは大喜びする。その日は夜までバターを作り続けた。雪子は共同牧場で歓迎されていないようだと言う。五郎は否定したが雪子の勘は当たっている。蛍はルルのことを心配だと言い餌付けをしない方が良かったかもと言う。

    先生は純と蛍を放課後呼び、達磨ストーブに石炭を入れて話す。昨日の話の続きを始める。昔の人達の暮らしから説き始めトラバサミの件を合理化した。やっぱりこれでも純は納得できなかったようだ。  

   その日風力発電が完成する。電灯の下で雪子おばさんの誕生パーティーを開こうと五郎は言う。清吉は雪子を呼び共同牧場で働くのは正直迷惑だと言う。つららの家出の原因でもあると言う。明日から来ないでくれと言う。泣きながら夜道を帰って行く雪子。家では何も知らない皆がパーティーの準備をして待っていた。 にぎやかな宴会が続く。その夜杵次がやって来て馬を買ってくれないかと言う。名前の無い馬だと言う。トラバサミの件を詫びる。純と蛍も聞いていた。先生の授業がこの時完結した。純と蛍はここで暮らし4ヶ月が経っていた。春の気配とともに沢にはふきのとうが伸びていた。