ドラマ 北の国から (23)

     母が急死した。雪子と純と蛍が葬儀の為東京に戻る。母は吉野と結婚しているので五郎は戻る必要はない気がする。入院から死までの経緯を雪子は友人から聞かされる。元の病院で診断がつかぬまま亡くなったそうだ。大学病院に入れる様手配してあったという。通夜の席で雪子は納得がいかないと言い解剖を主張したが親族の反対でそのままになった。
 
    純は父が来なかった事に不満を言い始めるが雪子は受け流している。五郎の従兄弟である清吉がわざわざ北海道から弔問にやってくる。雪子に挨拶し屋台のおでん屋で昔話をする。話が脱線してモルダウの話になった。これは前略おふくろ様の時のラフマニノフの二番煎じのようだ。  

     五郎が翌朝早く到着する。吉野と顔を合わせたくない五郎はずっと厨房にいた。ふらりと現れた吉野が純と話す。男の純に女の話をするが純のすり減った靴を見て買ってやろうとする。靴屋に行くと一番いい靴を買って古い靴は靴屋に引き取ってもらった。値段を気にしない吉野に衝撃を受ける純。五郎は今の靴を買う時に一番安いのを選んでいたのだ。
   
   翌日帰ろうとする五郎に雪子がもう少し居てくれるよう話すのだが五郎は頑なに予定どおり帰ろうとする。親族が早々に帰ってしまった五郎の事を非難めかして話している。そばで聞いていた清吉はちょっと違うんじゃないかと語りだす。まあやはりよんどころのない事情があったのだ。
   
    その晩純と蛍は急いで靴屋に行き靴を取り戻そうとしたが店は閉まっていた。純と蛍がゴミ置場を漁っていると警官にとがめられる。だが結局警官も協力してくれた。今回も警官の顔色が変わり危なかった。純は五郎に似て弁が立たないのだ。