読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

BSドキュメンタリー フルシチョフ アメリカを行く(2013)

    米大統領アイゼンハワーの招待によりフルシチョフがアメリカを訪問する。1959年のことである。その頃の米国は好景気に沸いていたが一般国民はプロパガンダにより共産主義を敵視していた。フルシチョフは10日間をかけてワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、デモインと回る。ディズニーランドの視察は警備上の問題で中止になったが晩餐会、首脳会談と予定を無事にこなし帰って行った。

   ハリウッドではマリリン・モンローシャーリー・マクレーンフランク・シナトラも同席する。アイゼンハワーの思惑は米国の国力を見せつけることによって自信を喪失させること、フルシチョフの思惑は共産主義者といえども普通の人間だという事を見せることにあった。だがプロパガンダが効いていてフルシチョフのパレードはまるで葬式のようだった。フルシチョフの見栄の張りどころと言えば世界一の航続距離を誇る旅客機で米国に乗り付けることと宇宙に一番乗りしたことだが、演説では威厳があるというよりよく喋る田舎ジジイという印象だった。  

    この訪問後アイゼンハワーが失態を見せる。偵察機U2ソビエト領空を飛行中にミサイルで撃墜されたのである。フルシチョフは怒り心頭になり会談キャンセル、キューバへの核ミサイル配備に動く。だがそれは次期大統領のケネディによって何とか回避された。