映画 UGLY (2011)

    パリまで猫を運ぶ仕事を終えたカメラマンのカズヤは異母兄弟のサトシを訪ねる。シェアハウスにサトシは居なかったが同居人アントワンヌが空いた部屋を使えという。どうやらサトシは同居人の女性ニノを妊娠させて行方をくらませた様だ。次の日からカズヤはアントワンヌの仕事を手伝う事になる。
 
   翌朝カズヤは朝食でニノと英語で会話する。ニノは生き方について何か言っている。外出しカメラ店に入ったサトシは日本人女性に声を掛ける。女性はリエと言いカメラを勉強していると言う。二人は夜の街を歩き彼女のアパートに泊まる。翌朝リエと会話する内にサトシが部屋から飛び降り自殺をしたのだと教えられる。彼らとは関わらない方がいいとも言われる。   
 
   カズヤはサトシの死んだ場所に花を手向ける。カズヤとリエは同棲を始める。カズヤは街中でニノと出くわす。ニノはアントワンヌが心配していると告げる。カズヤがアパートに帰るとリエが薬でラリっていた。    
   
    カズヤはシェアハウスに忍び込むが戻ってきたアントワンヌと出くわす。アントワンヌとは喧嘩になりサトシは追い出される。アントワンヌは興奮しデカイ仕事が有ると仲間に連絡する。30万ユーロの仕事だと言う。
 
   フランスが嫌になったカズヤは帰国しようとするがリエが狂った様になり帰らないでと言う。翌日カズヤはアントワンヌからサトシの事を全部教えてもらいニノの子供の親はサトシだと知る。カズヤはサトシに渡そうと持ってきた父親からの手紙をニノの手に渡す。

   アントワンヌは仲間の裏切りで取引に失敗し自殺しようとする。そこにカズヤから電話が来てこれから家へ行くという。カズヤとリエがシェアハウスに着いた時ニノが待っていた。何かを叫んでリエがニノの腹をナイフで刺す。駆けつけたアントワンヌがピストルでリエを撃ち修羅場は終了する。

    登場人物の多くがフランス人だが乾いたフランス映画には見えない。日本映画のべっとりとした感触がある。