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島木健作 赤蛙 (1948)

     青空文庫で読んでみると冒頭の修善寺の旅館での不当な扱いに作者が憤慨するくだりが明晰な文章で心に迫ってくる。さらに福島の温泉でのハラワタが煮えくりかえる様な経験にも言及している。昔教科書で読んだときの読後感にはそういう印象が無かった。いろいろ調べてみると教科書では冒頭と結末の部分はカットされている様だ。結末の部分には赤蛙の死を見た作者が晴々とした心持ちで東京に帰ったとある。ここも少々皮肉が効きすぎていて教材には不適と見なされたのだろう。