映画 海街ダイアリー (2015)

  父親の家出、母親の家出と複雑な家庭環境のもと鎌倉の一軒家に住む三姉妹の幸、佳乃、千佳の日常を描くドラマ。佳乃の朝帰りのシーンで始まる。相手の男性は金銭トラブルで早々と姿を消した。ナースの幸は同じ病院の小児科医と不倫中で三年付き合った後男はボストンに逃げて行った。千佳は同じスポーツ店に勤める男と付き合っているらしい。

   日常なので食事したり喧嘩したり梅酒を飲んだりしらす丼を食べたりするだけであるがそこへ父が外で作った四女となるすずが加わる。父は冒頭で急死している。すずは鎌倉の中学に転入しサッカークラブに入り学園生活を送る事になる。すずは明るく振る舞う反面、時に実存的言動もある。自分の居場所はここだろうかというよくある悩みである。

   中盤になり家出して北海道で再婚している母が登場し幸と言葉で刺し合うが仲直りする。馴染みの食堂のおばさんもガンで亡くなるのでこの映画は葬式や法要だらけになっている。女性陣はしっかりしている様で銘々が好き勝手に生きており男性陣は弱々しくジェントルに描かれている。セリフにも深みや意外性が驚くほど少ない。賞狙いだったわけだがカンヌで入賞するには毒が少なすぎた様だ。