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映画 姉のいた夏、いない夏。 (2001)

  1960年代の終わりから赤軍のコマンドはヨーロッパで銀行強盗やテロを行ったりレバノン南部に送られイスラエル軍と戦ったりしていた。その頃アメリカの中流家庭で育った二人の姉妹フェイスとフィービーは父の残してくれた国債で高校卒業後は世界を見て回り自分を確立するように言われていた。姉のフェイスは当時アメリカで起こったフラワームブメントに熱中し世界が変えられると思うようになる。フェイスはインビジブルサーカスで出会ったイギリス人の恋人ウルフとヨーロッパに渡り活動を開始する。

  フェイスはパリの酒場で出会った赤軍のメンバーの話を聞き自ら志願して赤軍の仲間に入る。ウルフは彼らはテロリストだと言いフェイスを止めようとするがドラッグに溺れていたフェイスは聞く耳を持たなかった。ウルフと別れたフェイスはベルリンで活動家とともに銀行強盗や爆破テロを行う。ところが自分が仕掛けた爆弾により一般人が死んだ事に気を病んだフェイスはウルフの元へ帰る。結局立ち直れなかったのか二人でポルトガルの海岸を旅行中に崖から飛び降りて自殺してしまう。

  やがて妹のフィービーも高校を卒業し自分も姉のように世界を見て回ろうと考える。母親には止められたが母親に恋人がいる事を知り半ば家出のようにヨーロッパへ旅立つ。オランダで自由な気分を味わったフィービーはヒッピーがくれたLSDで姉の幻覚を見る。フィービーは姉に導かれてヨーロッパを彷徨うつもりになる。

  フィービーはパリに住んでいるウルフのアパルトマンを訪ねる。ウルフの話を聞く限りでは別れた後に姉は自殺したのだと言う。どういう事情だったのか謎のままフィービーはポルトガルに向うがウルフが自分もついて行くという。妹とはいえフェイスとは似ても似つかぬフィービーと寝ようとは思っていなかったウルフだがフィービーに強引に誘われついに寝てしまう。ポルトガルの海岸に立ちここが現場だと言うウルフ。フィービーは姉の霊感をここには感じないと言いさらに旅行を続けるという。強情なフィービーに呆れたウルフはいよいよ真実を話す。フェイスは自分の眼の前でここから飛び降りたのだと言う。遺体の首は折れていた。

  ちょっと変わった父のせいで娘二人がおかしくなってしまった。母親は割とまともだった。姉も姉だが妹も身勝手で思慮の浅い女だと思う。巻き込まれたウルフには同情するしかない。ウルフはこの旅行が元で今の恋人とも別れる事になるだろう。