映画 3人のエンジェル (1995)

  ニューヨークでドラッグクイーンをやっているヴィーダとノグジーマはドラッグクイーンコンテストで同率一位となり全米大会への切符を手にする。二人がアパートへ帰ると階段でコンテストに落ちたチチが泣きべそをかいて何か言っている。ヴィーダが同情し三人でロサンゼルスまで車で行く事になるというロードムービーだ。

  三人は派手な格好をしてキャデラックのオープンカーで西を目指す。ヴィーダは英国貴族風、ノグジーマは黒人の大佐風であり二人とも毅然とした風格が備わっているがチチは冴えない一般人に見える。途中保安官とトラブルになるが鄙びた町に逃げ込みしばらく滞在する。三人は住民と溶け込みチチは青年と恋したり、ヴィーダは宿泊先のDV男をぶちのめしたり、ノグジーマは変わった老女と交流したりする。最後は町のイチゴ祭りに参加ししつこく追ってきた保安官をドラッグクイーンに扮した町の人達が追い返す。DV男と保安官は矮小化されているがヴィーダ達とはそもそも男としての格が違うのだ。

  皆に感謝されてロサンゼルスに向うドラッグクイーン達。チチもいろいろ経験し成長する。コンテストではより美しくなったチチにクイーンの冠がかけられて終わる。