東洋文庫 J・R・ブラック ヤング・ジャパン 2

  この本の著者J・R・ブラックは1861年に横浜で創刊されたジャパン・ヘラルドの主筆を務めた人物である。本書ヤング・ジャパン第2巻では1864年の下関戦争から始まり1868年(明治元年)までの出来事が記されている。

  下関戦争の布陣から顛末まで、居留民の襲撃事件から処刑まで、各国の駐留軍隊の詳細と訓練、居留民の生活など記事が盛りだくさんである。

   まだ江戸時代だが横浜の居留地に住む外国人は近場の名所を巡って楽しんだとある。川崎大師、戸塚の洞窟、遊行上人を祀った藤沢の寺、鎌倉大仏江ノ島などによく出かけた。これらは今でも有名な観光スポットだ。