映画 カーリー・スー (1991)

  巻き毛の美少女カーリーは育ての親ビリーとシカゴに出てきて夜は救護院で寝て昼は当たり屋をやるという毎日である。当然学校には行っていない。今日は駐車場に停めてあったベンツがバックするところを狙ってビリーが当たったふりをする。運転手はやり手の美人弁護士グレイで先ほどオフィスで政治家を抹殺する案件をクライアントに提案するという邪悪な人間として登場している。よりによってこの弁護士の車に仕掛けるとはと思っているとグレイは案外簡単に引っかかった上にカーリーを見て切なそうな顔をする。余程因縁があるのか次の日もグレイは駐車場でビリーを轢いてしまう。

  グレイは自分の高級マンションに二人を居候させるがさすがにこれには恋人のウォーカーが切れる。グレイは何かに目覚めたのかギスギスした性格から素朴で優しい人柄に変貌している。エリートたちとは一味違う彼らの生き方が新鮮に感じたのか三人で楽しい時間を過ごす。それも束の間通報を受けた児童相談所が介入しビリーは逮捕されカーリーは施設に入れられる。ウォーカーの仕業だった。

   行政の判断では致し方ないのだが敏腕弁護士のグレイは政治家と取引して児童相談所に手を引かせる。ビリーは保釈されたが結局カーリーの言う通りどこかへ行ってしまった。手紙と指輪が置いてあったのだ。だがこの後ちょっとしたどんでん返しがあってハッピーエンドとなる。