映画 白夜のタンゴ (2013)

  映画監督のアキ・カウリスマキがしかめ面をしてタンゴの起源はウルグアイでもアルゼンチンでも無くフィンランドであると力説する場面から始まる。それを見たアルゼンチンのタンゴ奏者の三人がフィンランドを旅してそれが真実であるのか検証しようとする。

  森を切り開いたようなシンプルな道を三人は旧式の車で何処かへと向かう。三人は熟練のバンドネオン  奏者、ギター奏者とボーカルである。まず農業と音楽教師をしている民家を訪ねフィンランドの家庭料理を振舞われる。ライ麦パンとバターを使った軽食のような食事である。夫婦の演奏を聴きその後希望して1時間のレッスンを受ける。次に子供らの前で三人が演奏を披露する。童話のような歌詞の曲だった。リズムに合わせて子供らが体を揺すっている。

  道に迷いながら往年の歌手タイパレの許へ向かう。最後に白夜の中で四人はタンゴの曲をセッションする。フィンランドにもタンゴの曲は二曲程あったようだ。三人はサウナも楽しんでアルゼンチンに帰った。