映画 ソルジャーズ・オブ・フューリー (2014)

  北ベトナムに軍事援助していたソ連が実は大量の兵士を投入して戦闘に加わっていたという事実を暴露した映画になっている。雰囲気としてはグッドモーニングベトナム(1987年)に近いものがあるがそれを真逆に見たものになっている。 


  扱いにくいソ連軍特殊部隊兵パヴェルはある任務を帯びて敵地に潜入する。そして定石通り米軍の前線基地を破壊しながら突破してゆく。アメリカ映画と違って米兵がバタバタと倒れてゆく。主人公が無敵であるところはまるでトルコ映画のようだ。途中米軍の脱走兵を仲間に入れて北ベトナムのエージェントと合流する。エージェントの手引きで主人公等は米軍将校のふりをして検問を突破し首都までたどり着く。

  一応暗殺は成功し今度は脱出を図ることになるがパヴェルは脱走兵にヘリを調達させて彼の操縦で飛び立つ積りである。10ドルでヘリは調達できたようだ。しかし飛び立った後たちまち米軍の戦闘機に追尾され撃墜される。なんとか助かった三人は野宿しながらカンボジアを目指す。今度はボートを使うが守備隊と遭遇しエージェントのタンが死亡する。

  結局カンボジアにたどり着いた二人は刺客として現れた上官も倒し脱走兵はバスでどこかに去りパヴェルはモスクワに帰った。一見ハッピーエンドのようだがこの後パヴェルは軍事裁判にかけられる可能性がある。

  まあこれはこれでずいぶん盛ってあると思うので真実を読み取るのはやはり難しいだろう。