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東洋文庫 景梅九 留日回顧 (1924)

   著者は1882年今の山西省安邑で生まれる。北京で洋学を学び日本に留学する。最初は大学の理科に進み日露戦争で威力を発揮した日本の火薬について学ぶつもりであったがすぐに断念する。結局第一高等学校を卒業し青島で教員となる。梅九は日本にいる間に革命家としての思想を醸成し遂にはアナキストになる。青島の教員を辞して革命家となり辛亥革命が起こるや山西で挙兵し清朝政府と戦っている。だが北京入城は袁世凱に先を越され第二革命も失敗に終わる。その後は国民党左派の様な立場となり中華人民共和国成立後は西安で人民代表に就任し西安で病没した。

   この書は自伝形式で自身の留学までと辛亥革命の途中までの経緯が綴られている。時に饒舌であり自作の詩文を多く挟んでいる。起こった事件や見聞した事物について自身の意見を述べているがその論調にはやや浅薄な印象を受けた。梅九は思索よりは行動の人なのだろう。