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映画 少年メリケンサック (2009)

  諧謔たっぷりの宮藤官九郎監督脚本作品。レコード会社の契約社員かんな(宮崎あおい)がコマネズミのように駆け回りネット動画で見つけたパンクバンドを社長に報告する。バンド名は少年メリケンサック。社長は動画を見てOKを出しライブを決定、契約交渉のためかんなを送り出す。一見音楽物のサクセスストーリーだが話が進むにつれシュールな状況になってゆく。

  ライブが決まってしまった状況でかんなが接触したバンドのリーダーは動画とは似ても似つかないおっさん(佐藤浩市)だった。他のメンバーも悲惨な状況になっている。動画の日付をよく見ると30年前のものだった。社長の命によりマネージャーになったかんなは名古屋ライブを実現させるべく奮戦するが蓋を開けてみると爆死。かんなはゾンビのようになったままメンバー達と次のツアー地へ向かう。

  ちょうど炎のジプシーブラス(2002)と状況が重なるがあちらは正真正銘のサクセスストーリーになっているのに対しこちらは 宮藤官九郎がでっち上げたヘンテコなバンドだから売れるはずも無い。だが実存モードのかんなに対し狂気モードのバンドが狂気を炸裂させる。しかも屁をこきながらである。これによってかんなと同棲中の相手マサルはとばっちりを食らうのである。以上解説終わり。