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東洋文庫 ロバート・グレイブズ著 アラビアのロレンス (1934)

  T.E.ロレンスにも”Seven Pillars of Wisdom(1922)”、”Revolt in the Desert(1927)”の著書があるがこれは自伝では無く親友であるグレイブズが書いたものである。内容はイギリス軍将校であるロレンスがメッカのシェリフの血を受け継ぐフェイサル(後のイラク国王)の顧問になりベドウィン族を率いてアカバを攻略し、巡礼鉄道を破壊し、最後にダマスカスを陥落させるまでの詳述である。

   カイロの司令部でのロレンスの変人ぶりが映画でも出てくるがこの本によるとわざとそうしているらしい。基本的に映画のような脚色は無いのでアリとかアウダの登場の仕方がさほど劇的ではない。又ロレンスが負傷したのは鉄道を爆破して自分も破片を受けたからとなっている。大佐に昇進した経緯も映画と若干異なっている。理由が寝台列車に乗れるからというのは同じだがロレンスが自ら望んだというのが事実のようだ。