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東洋文庫 叡尊 感身学正記 (1286)

  叡尊(1201ー1290)は真言律宗の僧侶で西大寺の復興を果たした事で知られている。これは叡尊により漢文で書かれた自伝である。よみ下し文と豊富な注釈によりかなり読みやすくなっている。

   幼少時については誰の子で誰それに育てられどのお寺に入ったかが詳細に書かれている。青年期にはどこでどういう修行をして誰それから授戒を受けたかが書かれている。中年期には仏像や仏画の開眼供養などを行っている。老年期になると中納言のようなお偉い人を授戒する立場になっている。晩年には四天王寺において蒙古襲来に対する異国降伏の祈祷を行い国に尽くしている。

  だが何よりも当時の堕落した南都仏教において戒律を復興させたという功績がある。89歳まで生きたが戒律を守り妻帯しなかった。