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東洋文庫 ニコライ・A・ネフスキー 月と不死 (1920年頃)

  著者は1892年ヴォルガ河畔の古都ヤロスラウリ市で生まれペテルブルグ大学の東洋語学部に進学する。中国語と日本語を学び官費留学生として2年の予定で日本に留学する。民俗学の手法で遠野、アイヌ宮古島、台湾の曹族、西夏の研究を精力的に行い論文を残している。日本人の妻を娶り娘が一人いる。ロシア革命が起こり帰国が遅れたが友人たちの尽力でレニングラード大での教職を得ることができた。その後の消息はどうやらシベリアに送られ家族全員粛清されたらしい。この本には著者の日本語による論文と書簡の日本語訳が収められているがその流麗な文からネフスキーは只者では無いことがわかる。月と不死は雑誌「民族」に掲載された論考で日本人の月に対する独特の感性について述べたものである。