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BSドキュメンタリー 北欧からの戦士 〜ソマリア 大学自爆テロ 〜(2014)

ドキュメンタリー

  アッシャバーブソマリアを拠点とするイスラム過激派組織でありイスラム国家の樹立を目的としている。西側の支援を受けた政府を敵とみなし戦う。主な方法は自爆テロである。

  デンマークの某所で青年Aにインタビューする。彼が組織に入った経緯を聞く。彼は学業を放棄して酒浸りになり夜遊びしていた。自暴自棄となり落ち込んでいると二人のソマリア人が接触してきた。アブリーとモハンメドだ。その後青年Aは彼らのアパートで暮らすようになる。アパートでつるんでいた彼らにある夜アッシャバーブの幹部から電話がかかってくる。ジハードに参加せよという。気分は高揚するが仲間が当局に情報を売った事により逮捕を恐れた彼らは散りぢりになる。その後Aはアブリーと街で再会するが彼はソマリアコーラン学校に入ると言ってモハンメドとソマリアへ行ってしまった。

  モハンメドの父アブカルはチボリ公園で清掃員の仕事をしている。モガディシオの調査員のラヒンに電話で息子の消息の調査を依頼する。彼は息子の居場所を見つけ会いに行きたいのだが危険なので専らネットで情報を収集している。結局調査員から情報は得られず息子のツイッターをネットで確認できただけである。息子がいつ爆破テロを行うか心配しているがまだ事件は起こっていないようである。

  2006年エチオピアは内戦中のソマリアに派兵し一部地域を占領した。彼らはキリスト教徒である。指名手配中のアラウキ師はビデオでこう演説する。「ジハードは世界中に広がり今や誰も止められない。米国においてもテロは続く。」エチオピア軍が撤退すると今度は国連軍がやってきた。これに対しアッシャバーブは自爆攻撃を始める。それとともに訓練ビデオを作り広報活動をする。

  いよいよアブリーが自爆テロを行う。2009年12月3日モガディシオのホテルで大学の卒業式典が行われていた。医学部卒業生の晴れがましい姿が映し出される。参列者の中にアブリーがいる。そして爆発が起こり24人が犠牲になった。ハッサンは国際空港で自爆攻撃を行い国連職員二人が犠牲になった。2013年9月にはアッシャバーブを名乗る集団がナイロビのショッピングモールで立て籠もり事件を起こす。この事件で50人以上が犠牲になった。

  青年Aの一家ソマリア内戦勃発後に難民としてデンマークにやってきた。難民達は住居をどんどん変えて行きヨーロッパ中に散らばったと言う。子供達の一部は社会に溶け込めず過激派の仲間に入る。以下はその他のアッシャバーブのメンバーのインタビューである。

オランダで育ったアラヒ・ジャマル・シェイクはイスラムのために戦って天国の楽園に行きたいと言う。ノルウェーで育ったザカリア・ムハンマドオスロで穏やかに暮らしていたがアッシャバーブのことを聞き参加を決めたと言う。ソマリアを奪い返すまではノルウェーに帰らないと言う。いつかノルウェーイスラム国家になれば帰っても良いと言う。脱走者のモハメド・アリ・オマルは語る。刑務所に入っている時にアッシャバーブの人と知り合い、最初は親身になってくれたが加入させられた。一時は自爆攻撃をも辞さずと思っていたがその後考えを変えたと言う。今はイギリスにも帰れず暗殺の恐怖に怯えていると言う。

  このドキュメンタリーを見ているとボコ・ハルムの時の女弁護士アイシャ・ワキルの言う通りに思える。彼らが社会に対し拗ねて居るのは確かである。そして定式通りの理屈でテロを実行するのである。