映画 超高速!参勤交代 (2014)

  老中の命で理不尽な参勤交代を命じられた湯長谷藩内藤政醇は五日で江戸城まで辿り着かねばならない。出来なければ藩は御取潰しとなる。覚悟を決めた内藤は家老の相馬以下数名の家臣と共にこの難題に挑んだ。

  忍者の霧隠段蔵に先導してもらい山中を駆け抜ける。宿場では日雇いの中間を使い厳かに行列する。老中の放った忍者衆による妨害をはね除けながら高萩宿、牛久宿、取手宿と道中をこなし暮れ六つギリギリに大手門に到着する。江戸城でのやり取りは湯長谷藩の主張が通って難癖をつけた老中側が失脚するという水戸黄門顔負けの勧善懲悪な結末になっている。

  道中の景色と宿場の雰囲気は楽しめたが、忍者と家臣のチャンバラ劇は派手にすればするほど作品のリアリティが減じて行く。この作品は100%娯楽映画の方に振ってあると言えるだろう。