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BSドキュメンタリー 虐殺を越え”隣人”に戻るまで(2017)

  ルワンダ虐殺から23年経ち首都のキガリでは経済発展が続いている。道行く人は綺麗な身なりをしツチ、フツの区別はもう無く我々はルワンダ人だという。その一方でニャマタ虐殺記念館には犠牲者の衣服や装身具、頭蓋骨が残されている。ここは元教会でフツの人が一万人避難してきたがツチに一網打尽にされ虐殺されたのである。 


  フイエの大学で平和学部を立ち上げた佐々木和之氏(51)は学生達に過去の経験を語らせるという授業を行っている。ある学生は佐々木氏の言葉に導かれて父を殺された体験を語る。このとき佐々木氏は照明を落とし蝋燭を灯すという演出をしている。この授業の目的は癒しを得ることだと言う。

  今度は車で6時間の村に妻と学生達を連れて向かう。佐々木氏はここで養豚場を立ち上げ村人に働いてもらっている。被害者のサラビアナ(55)は手と顔にナタの傷が残っている。これによって結婚もできなかったと言う。隣人だった加害者のアンドレは刑務所に入ったが今は出てきている。その時の状況を語る。軍隊がやってきてツチを殺せと脅したのだと言う。

  二人から個別に話を聞いた後、佐々木氏は加害者達を集め謝罪の会を開くと言う。3日後の2時に会が開かれた。アンドレに状況を語らせ、サラビアナが思っている事を話す。二人は幼馴染である。サラビアナが追及するとアンドレは一言も言い返せない。すぐ会はお開きとなった。しかしアンドレの申し出で5日後に佐々木氏の立会いの元もう一度対面する事になった。この時はサラビアナの口調も少し和らいでいた。

  佐々木氏の元で平和学を学んだ学生が各地で活動を始めたと言う。よそで同じような事をやるのだろうか。人付き合いが苦手そうな佐々木氏の表情と天真爛漫なルワンダの人の顔が印象的なドキュメンタリーである。NHK的なキーワードが散りばめられた気持ち悪い構成の番組だ。