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東洋文庫 メンデス・ピント 東洋遍歴記 1 (1578)

  本書はポルトガル人メンデス・ピントが一攫千金を狙ってインドへ行った後21年間東洋を遍歴した記録であるがフィクションも含まれているという。

メンデス・ピントのたどった道は、ポルトガルの田舎→リスボン→ディウ→アビシニア→トルコの捕虜→マラッカ→スマトラ→パン→パタネ→ルゴル→海賊退治→寧波→カレンプルイ島→南京→北京→クアンジ→ランサメ→種子島→豊後→マラッカ→マルタヴァン→カラミニャン→ゴアとなっている。ゴアは東方経営におけるポルトガルの本拠地である。

  いろいろあった後インド行きの船に乗り込んだメンデス・ピントはインド西岸のディウに着く。ピントはそこで危険とは知らずにオスマントルコの動静を探る偵察船に乗りディウを出港し途中アビシニアに寄り王女に面会する。その後3隻のトルコ船に遭遇し猛攻撃を喰らう。ポルトガル側は大半が死亡しピントを含む9人が捕虜となりモカへ連れて行かれる。ピントは牢獄に入れられるが競売にかけられ奴隷としてギリシャ人に買われる。ひどい目にあわされた後ユダヤ人に転売されオルムスで解放される。いよいよ船でインドへ向かうピントだがディウ要塞へ差し掛かった時大艦隊が要塞を包囲しているのを見る。結局それはトルコ軍だった。気づかれて5隻のガレー船から追尾されるが何とか逃げ切った。

   という風にピントは冒険をしながらお金を儲け遂には巨万の富を得る。しかしフランシスコ・ザビエルらと交流するうちに回心し財産を捨てイエズス会に入会するがすぐ還俗する。本国に帰った後はリスボン近郊に隠棲して本書を執筆したのである。