映画 メリーに首ったけ (1998)

  米ローリングストーン誌の「90年代の最も素晴らしい映画 TOP100」 で75位にランキングしている映画である。ブロンド美人のメリーは気さくで弟思いのハイスクールガールである。障がいのある弟がからかわれているのを助けたテッドをメリーがプロムの相手に選ぶ。だが不幸なアクシデントによりテッドはプロムに出られず仕舞いでメリーとは卒業後離ればなれとなった。不幸なアクシデントとはいわゆる下ネタのギャグである。

  パーティードレス姿のメリーが目に焼き付いたテッドは恋に落ちてしまったがすでに13年が経過していた。知り合いに相談しメリーが住むマイアミに男が送り込まれる。この男は調査に成功するがテッドを騙してメリーを自分のものにしようとする。テッドは一旦諦めるが嘘に気づき知り合いとマイアミに乗り込む。情報を駆使した調査員の男はメリーとキスする関係まで進展していた。ところがメリーには建築家と称する松葉杖の友人がいてこの調査員の素性を調べメリーに忠告するのである。そこへテッドが偶然を装いやって来てメリーと夕食を共にすることになる。この辺まででも下ネタが随分炸裂している。

  蓋を開けてみると調査員は詐欺師、建築家の友人も詐欺師、マイアミに同行した知り合いも元ストーカー、テッドもストーカーと認定されメリーの周りは全員ストーカーだったと言うオチである。

最後はテッドの正直なところに惚れたメリーが去ろうとするテッドに逆プロポーズして終焉となる。

  真実は殆どないギャグでできた様な映画だが配役の妙が光っている。