BSドキュメンタリー テラー / (T)ERROR FBIおとり捜査の現実 後編 (2015)

  新たな情報提供者ムハンマドがFBIによって投入される。ムハンマドは強引にカリファに接触を始める。ジハードの事を熱心に話すムハンマドに警戒心が掻き立てられたカリファはトーレスとの接触を断つ。すでにトーレスの身には危険が生じている。

  賢いカリファはトーレスがFBIの手先であると看破しこの事をプロジェクトサラームに連絡する。プロジェクトサラームはFBIの悪事を世間に知らせるためワシントンで記者会見を開くという。さらにカリファは弁護士に相談し身の安全を図る。弁護士からは緊急逮捕に気をつけろとアドバイスされる。いよいよFBIが動き出した。翌朝カリファのアパートを急襲し身柄を拘束し家宅捜索する。この逮捕はブレーキングニュースで報道された。

  プロジェクトサラームの記者会見が行われる。情報提供者の存在と実名を明らかにし逮捕の不当性を主張する。カリファの逮捕容疑は銃の不法所持だった。結局テロに関与したという証拠はどこにも無かったのである。だが罪を認めれば7年認めなければ14年の刑になると圧力がかけられる。

  トーレスは家に逃げ帰ってビクビクしている。全てFBIの捜査官が主導した事だとトーレスは言うが自分は失敗したと思っている。非難が集まって来る。タリクの母親はトーレスを舌鋒鋭く糾弾する。一年後FBIから新しい任務の連絡がありトーレスは乗り気になっている。映画だと今度はFBIに消される番だ。

  カリファは8年の実刑を受け妻子はイギリスに強制送還された。タリク・シャーは2018年に釈放される予定である。トーレスはまだ生きている。