FNS ドキュメンタリー ボクを知ってください2 〜ウィリアムズ症候群と家族〜 (2017)

  紘輔は27歳になった。高校卒業後清掃の仕事をしながら両親と三人で暮らしている。月収は7万ほどである。今回決意して通勤寮で一人暮らしをする事にした。通勤寮とは仕事を持つ障害者のための施設である。自立して彼女を見つけることが目標であると言う。

  いよいよ立川にある寮に入る。1ヶ月のお試し入寮である。順調に行けばそのまま入寮する。寮長が出てきてミーティングが行われる。金銭管理が重要であると言う。家賃は免除されるが食費と光熱費は実費で負担する。今までは自宅に住みお小遣いを35000円貰っていたがこれからはほぼゼロになる。両親はもう来ないよと明るく言って帰って行った。

  部屋は二人一部屋になっており 紘輔は入居者に挨拶する。階段の踊り場には標語が掲げてある。


  寮や会社のルール・規定を守ることは、自分が損をしないことではないでしょうか。 寮長 福田良

  ◯「がまんする」「あきらめる」気持ちを持たないと自分自身に負けて、今後の自分と戦えないよ。     戦えない人は次はないよ。


  一日が始まった。朝は6時50分に起床し用意された朝食をとり電車で通勤する。乗車時間は20分である。今の所遅刻せずに通えている。夕食は8時まで、お風呂は9時までとなっている。外出中は名前札をひっくり返すルールである。細かいトラブルが発生する。持ち物を置いたところを忘れるのである。9時半には就寝する。

  26歳の時父に自立を勧められた。紘輔はショックを受けるが自分は恋愛が目標だと言う。それによって自信をつけたいと言う。兄が 紘輔を夜の街に連れて行く。兄は大学卒業後サラリーマンになっている。行きつけのバーで恋愛談義をする。 紘輔は料理重視であると言う。彼女を作るコツは見た目をカッコ良くすることよと常連客からアドバイスされる。

  10日目寮主催の遠足がある。こんにゃくパークという所だった。バスがチャーターされている。 紘輔はまる一日楽しんだ。苦手なのは出納帳の管理である。記録と財布の残金が一致しないといけないらしい。コンビニで買い物をする。節約したお金で雑誌を買って来る。

  待ちに待った交流会が行われる。お題は「恋愛について考えよう」である
「異性からされて嬉しいアプローチとは」について各自の考えを発表する。これは嫌だと言うアプローチも発表される。女性陣が活発に意見を述べて行く。 紘輔は釘を刺されたような状況になっている。これを守るとなると何もできなくなるのである。

  紘輔は外泊する許可を得て実家に一泊する。母の手料理を楽しみをしている。大好物の生姜焼きが出て来る。母にも変化が現れている。 紘輔の事を考えている時間が少なくなって行くのがわかると言う。

  紘輔は1ヶ月のお試し入寮を終え正式の入寮となった。テレビも入り気合が入っている感じだ。彼女を作る事を目標にこれからも邁進して行くと言う。