映画 ハイ・フィデリティ (2000)

  シカゴ在住のロブは大学を退学になり中古レコード店の店主をしている。つい最近同棲中のローラが出て行ったところである。ロブはモテるタイプの男だが大きな失恋を5回経験している。今回で6回目である。アパートにはステレオ装置と大量のLPレコードがあり大音量でかけることもあるがいつもはヘッドホンで聴く。

  ロブの恋の遍歴が語られる。初恋は14歳の時で以後16歳、大学時代、社会人と途切れることなく続く。今回振られた相手のローラは性格も良くブロンド美人で高収入の弁護士をしていておそらく歴代最高の彼女である。出て行った理由はロブの若いのに野心が無く保守的なところだと言う。実は階上の男が気になって試してみたかったというのもある。

  イラつくロブは仕事に身が入らないがアルバイトで採用したバリーとディックが熱心に店をやってくれている。ロブは何とか復縁したいと思っているが振られた彼女TOP5を選定して順に面会し振った理由について問いただすという行動に出る。面会してくれる彼女もいたりして自信も少し回復する。新しく歌手の彼女もできる。だがロブの思いはエスカレートして行きいつのまにかストーカーになっていった。

  ローラの方もいろいろあり結局ローラから復縁を持ちかけてくるのだがロブはすんなりOKする。最後はロブが音楽評論のプロの意地を見せて万引二人組のCDデビューを企画しローラのアイデアでロブのDJでその発表会を行いバリーの新バンドのライブも併せて行う事になり盛り上がって終わる。ローラが参謀になりロブはブライアン・エプスタインのような道を歩むことになるという未来が示される。

  中古レコード店の店主で一生を終わるというのはなかなか良いと思うがアメリカ人的にはNGなのである。ロブもセレブの彼女と再会した時に肩身が狭く感じた場面もあった。成功した大物ブルース・スプリングスティーンカメオ出演している。