FNS ドキュメンタリー 足立区焼肉ドタンバ物語 (2017)

  大分から上京して青山学院大の仏文に学び足立区の有名店スタミナ苑でアルバイトしてそのやり方を学び大学卒業後は実家の焼肉店を継いだ男性Aに密着取材する。スタミナ苑は社長、店長が兄弟で多くの従業員がいる。店長は幼少時のある事故が元で人を見返してやるという精神が植えつけられたという。食材の仕込みのやり方の一端が明かされる。巨大な牛のレバーが丸ごとさばかれる。鮮度は勿論だが口当たりが良くなるように不要な部分が徹底的に取り除かれる。その為大量の破棄が出る。仕込んでいるうちに素材が水っぽいと分かるとやはり客には出さないようにする。客にものが違うと思わせる為にである。この様に開店まで8時間かけて仕込みをするという。

  このように寝る暇もない店長だが40代の時に一戸建て住宅を購入した。部屋にはJBLのスピーカー、マークレビンソンのセパレートアンプ、マランツのCDプレーヤーがあり仕事に疲れるとお気に入りのレコードを聴く。聴いているとそのまま昇天する気持になるという。

  一方弟子と言えるかどうか微妙な男性Aは実家に帰り焼肉店をリニューアルオープンする。スタミナ苑と同じ仕入れ元からの肉を使い高級路線で行く事になる。当初は賑わったが三ヶ月後には客足は途絶えた。この事態に男性Aは頭を抱えるがなかなか打開策は見つからない。その中創業者で元和食の料理人だった父親が死去した。この様な展開に取材班もびっくりしたのでは無いだろうか。続編に期待しよう。