映画 アメリカ上陸作戦 (1966)

オープニングではヤンキードゥードゥルとヴォルガの舟歌が交互に力強く歌われる。陽気な感じの幕開けである。陸地を観察していたソ連軍の潜水艦が座礁し水兵らがグロスター島にやむなく上陸する。彼らは民家を訪れ電話線を切り住民を監禁する。ボートを手に入れて潜水艦を曳航する目的で港へ向かう。車を奪う時住民に目撃され通報される。通報を受けた警察署長は半信半疑ながらも署員に招集をかける。

空港占拠のデマが流れ町はパニックになるが退役軍人の指揮で民兵が組織され町の防衛に当たる。陽動作戦が成功し水兵らはまんまとボートを奪う。潜水艦はなんとか自力で礁から離れ港へ向かう。港に横付けして砲撃準備が整うと警察と民兵が現れお互いに銃口を向けて対峙する。一触即発の状況で子供が塔から落ちて宙づりになるというハプニングが起こる。皆一致協力して子供を助けるうちにお互いに融和してしまう。

するとそこへ退役軍人が帰って来て無線で軍に通報したと言う。みんなの顔がこわばる。このままでは潜水艦は拿捕されソ連兵らは裁判にかけられることになる。住民らのアイデアで民間の船で潜水艦を取り囲み護衛しながら港を出航する。やがて戦闘機が現れるがこの状況を見て何もせず戻って行った。

最初は理不尽な状況の連続だが終わりになると感動的な展開があって幕を閉じる。よくできた面白いコメディーになっている。