映画 猫の恩返し キブリーズ episodeII (2002)

2002年興行収入一位で64億8000万である。名探偵コナンイカー街の亡霊 34億は今回見ない。

猫の恩返し」はなんのひねりもない「鶴の恩返し」の題名のパクリであり猫の国とは竜宮城と同じ概念である。女子高生のハルはいちいち反応が大げさで文句を言いながら猫の言うことを受け入れているだけの自分の無い女である。バロンという猫が介入するがハルは猫の国へ連れ去られる。恩返しなのに人間を猫の王子と結婚させると言うのは理不尽な話である。猫の国に着くとハルは小さくなっていた。ついでに猫に変身させられる。音楽ではプロコフィエフロミオとジュリエットから拝借したようなモチーフが散見される。広間で宴会をやっているとバロンが現れてハルを連れ出そうとする。兵士に取り囲まれるがユキという猫が現れて外へ逃がしてくれる。この部分が猫の恩返しになっている。この後はタツノコプロの様なノリで進むがやっと王子が現れる。王子はユキと結婚すると言いハルを捕らえようとする国王とバロンとの闘いになる。バロンが勝ちハル達は街に戻ってくる。いつもの朝の光景が再現されるがそこには成長したハルがいた。若い作家とスタッフで作られているアニメ作品と違っておじさんの風味がそこここに現れるというのがジブリ作品の特徴である。

キブリーズ episodeII はいしいひさいち風の短編アニメ集で猫の恩返しと同時上映された。