前略おふくろ様 II 第21回 (1977)

海ちゃんがガス自殺を図りサブと半妻が朝気付いて救急車を呼ぶ。川波では大原麗子の記事で盛り上がっている。写真には振袖を着た大原麗子の両脇に半妻と利夫が写っている。半妻の母が仲居連中と話している。半妻が昨夜外泊したという。愚痴ではなく嫁の尻に敷かれて不甲斐ない半妻を擁護している口調だ。サブが出勤してこないので秀さんが心配している。

病院では警官がサブに事情聴取している。自殺の動機を聞かれて事情をざっと話す。サブは海ちゃんに説教した事を後悔している。主治医に呼ばれてゆくと容態はどうなるかまだわからないという。患者は妊娠中で胎児は諦めろという。アパートに帰ると書き置きがあった。サブは相手の男に電話をする。慌ただしい中、タヌ子がこの前のお礼を言いに来た。海ちゃんの妊娠の事を話す。兄が来たことも話す。サブは海ちゃんの兄代わりのつもりだが今回は混乱している。タヌ子に支離滅裂な告白をした。

午後になってかすみちゃん、京子さんが見舞いに訪れる。相手の男は来ない。利夫がやって来てメソメソしている。海ちゃんの意識は回復していない。分田上の大女将が現れてサブを高級レストランに連れて行く。サブの働き口を持ってきたという。仙台だと言う。サブはまたショックを受けている。

海ちゃんの意識が戻ったとの知らせに病院に駆けつけると叔父さんが黙って立っていた。医者はなんとか大丈夫だろうという。相手の男の同僚が来て本人は明日は来るだろうという。それを聞いていた利夫が同僚をぶっ飛ばす。サブは同僚を赤提灯に連れて行き事情を話すと今度は逆襲される。自殺未遂は尋常でなく迷惑だと言う。サブは相手の男に責任を取ってもらいたいようだ。

夜になると海ちゃんはもう普通に戻っている。利夫が声をかけると黙って聞いてる。利夫は慰めを言う。自分の電話番号を置いて帰っていった。

倉本聰がこの回で描いたのは、女が体裁をかなぐり捨てたら強い強い、男は唖然として見ているだけという構図である。