映画 コクリコ坂から (2011)

2011年興行収入一位で44億6000万である。二位の劇場版 ポケットモンスター ベストウィッシュ 「ピクティニと黒き英雄ゼクロム」「ピクティニと白き英雄レシラム」43億3000万は見ない。

昭和38年の横浜を舞台とした女子高生メル(海)の物語である。海は美人で健気で明るい少女で朝鮮戦争に巻き込まれ死んだ父を偲んで毎朝旗を揚げている。海外に出張中の母に代わってコクリコ荘を切り盛りしつつ学校に通っている。妹も弟も元気に通学している。海は学園で持ち上がった部室取り壊し問題に反対の論陣を張る俊となんと無く良い感じになるが異母兄弟疑惑が持ち上がり一時グダグダになる。だがそれは誤りとわかり両想いの二人はハッピーエンドとなるという話である。

当時の車やら流行歌が次々と出て来て時代を演出しているがやり過ぎの感じがある。色使いもカラフル過ぎてどうもしっくり来ない。生徒集会で皆で歌った「白い花の咲く頃」には奇異な感じを受けた。

東京オリンピックのポスター、上を向いて歩こう氷川丸も出て来る。俊は国立大を、海は医者を目指すという。史郎は東大だろうか。エリート志向の強い連中である。落ち込んでいた海だがアメリカから帰って来た母から事情を聞き真相が明らかになる。結局は戸籍の偽装なのだった。さらに小野寺船長に直接事情を聞き二人も納得する。クライマックスはなんだか日活の青春映画のようになっていた。