映画 ケンタッキー・フライド・ムービー(1977)

下落合焼き鳥ムービーと違ってこの映画はコントのオムニバス形式になっている。不条理物、下ネタ、ポルノ、ドタバタが次々と登場するが出来はB級と言ってよく玄人を唸らせる様な傑作は含まれていない。シュールさではイギリスのモンティパイソン、昔の日本のCMの方が上回っている。表現が直接的過ぎるとなかなか効果が出にくいようだ。ある種のセンスが無いとシュールな笑いが込み上げてくる様な表現は中々生まれない。その様な例としては安部公房の人間そっくり、砂の女、又はケラリーノ・サンドロヴィッチ監督のいくつかの映画作品が挙げられる。