映画 コラテラル (2004)

場所はロサンゼルス、翌日の麻薬事件の裁判に出廷する証人4人と女性検事を暗殺するよう請け負った殺し屋(トム・クルーズ)はあるタクシーを拾うと一人目の標的がいるマンションに向かった。

とまあ、こういう設定で話が始まるのだがこのタクシー、前の客が女性検事で会話が弾んで彼女の電話番号を運転手が受け取っている。一人目を射殺したところからハプニングが生じて殺し屋とタクシー運転手の珍道中が始まるのである。ロス市警とFBIもやってきて一枚噛んでくるがすぐ射殺されて蚊帳の外である。深夜の大都会で行われる一大アクションだが、ほとんどこの二人と女性検事の密室劇のような演出となっており、わかりやすい反面、低予算映画の作りを思わせる。

殺し屋が哲学を語ったり、平凡な運転手が半端ない活躍を見せたり、ジャズ演奏家が殺されたりするのはパルプフィクションカミカゼタクシーのオマージュに違いないだろう。