映画 フォーリング・ダウン (1993)

映画はどうということもない真面目人間が切れたらこんなになるのだなというものだったが淀川長治の解説が残っている。

はい、みなさんこんばんは。今夜の映画はフォーリング・ダウンフォーリング・ダウンいいますと落ち込みですね。なんかイライラするんですね。なんかイライラして落ち込んでいくんですね。これフォーリング・ダウンいうんですね。いやこの映画の主演はあの氷の微笑マイケル・ダグラスですね。マイケル・ダグラスが落ち込むんですね。この人は大河やら出てきたら重役で非常に賢明で賢い、賢明なアメリカの青年やってますが、アメリカの中年男ですね。それがこの映画ではイライライライライライラするなんともしれん男になっているんです。人見たら殴りたくなってるんですね。何でなの、何でなの。奥さんと別れてるんです。そして車が渋滞して、渋滞したらもう我慢ができないんですね。車から飛び降りてもう誰でもいいから来るやつを殴っちゃうくらいのそんな男をマイケル・ダグラスがこの映画でやるんです。ところが刑事があの男危険だからつかまえると思うんですね。これはロバート・デュバルがやるんですね。このロバート・デュバル、あの中年のいい役者ですね地獄の黙示録やりましたねえ。昔パパがやりましたねえ。凄い役者ですねえ。これをロバート・デュバルマイケル・ダグラスの対決ですねえ。さあ、見事な、見事な映画ですねえ。この名優二人がやるところしかもマイケル・ダグラスがイライラの怖い男やるんですね。面白いキャストですねえ。面白い配役、面白い個性の役者二人がならびましたね。でこの監督がジョエル・シュマッカーなんです。この監督はまあ評決の時、依頼人、非常に強面の監督です。いかにも男の監督ですねえ。この男がこの二人を使ってしかもこの映画の怖〜い厳しさ、モダンな今の現代の病気ですね。イライライライラ。それをどう映画にしているかご覧なったら、じっくりご覧なったら、そうだね、ウランワイラー、その感じをスタートに感じますね。見事な映画ですから、じっくりご覧なさい。〜映画〜

はい、如何でしたか。マイケル・ダグラス、この時50歳。立派ですなあ。お父さん、カーク・ダグラスカーク・ダグラスは昔からよく見てましたね。で、息子。こんな大きないい息子ができましたね。で、お父さん。顎が、ここわかーく二重に割れているんですね。あのカーク・ダグラスの、あの顎見てますとゾッとしますね。二つに割れてるので、それでマイケル・ダグラスも割れてるに違いない、思ってよく見てました。やっぱり顎がちょっと割れてました。ところが今日の映画はそれを見せる意味でなくクローズアップでマイケル・ダグラスの顔どんどんどんどん大きく写しましたね。この時に顎を見るとそんなに深く割れてなかったことで安心しただけやなく、マイケル・ダグラスがおとっつぁんのカーク・ダグラスとは違ってうんとハンサムですね。見事なハンサムですね。それで本当にマイケル・ダグラスがいかに立派な俳優かゆうことがわかってますが、この男、このマイケル・ダグラスが最初に映画入りしたときに製作したんですよ。カッコーの巣の上で、あの立派な立派な映画の製作したんですね。えーっ、初めて映画に出て製作するのと思ったらお父さんがこのカッコーの巣の上での映画権を持っていたんですね。映画化権を。それを息子に譲ったんですね。それをマイケル・ダグラスは映画界にはいる早々、カッコーの巣の上でという立派な映画のプロデューサーになったんですね。さあ、それからだんだんだんだん映画に出て、今やお父さんを凌ぐ名優になりました。それからこの映画の監督、この映画の監督はいかにも凄いですねえ。評決の時、それからまだ依頼人、みんな強面の、怖い映画作ってますね。男の映画ですね。さあこの監督、どんどんどんどん作ってるうちにひょっとしたらだいの裏もわやになるかもしれませんねえ。それでは次週をご期待ください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。 〜エンディングテーマ