2019-11-16から1日間の記事一覧

失われた時を求めて (2)

この小説はマルセル・プルーストが幼少の頃から体験した鮮明な記憶を一部設定を変えて小説にしたものであると言う。一生働かずとも食べていける財産を持ち、体は虚弱だったが、文化が咲き誇り、何でも有る都市パリでの上流階級の暮らしが書かれているのだ。…

プルースト 失われた時を求めて (1908〜1922)(1)

「いよいよプルーストの小説全14冊を読む時期が到来した。」と閃いたのは僕が図書館で書棚の下の方を見た時である。こんな事が出来る人生はいい人生である。 冒頭の「眠ろうとして目を閉じた後の想念」についての長々とした記述は主に過去における自分の寝室…

東洋文庫 歎異抄 (1300年頃)

本書は親鸞遷化後に弟子によって書かれた親鸞の教えである。 読んで行くと、例えばこの辺りが本質をついているのではないかと思う。 以下引用 二 あなた方が、十余の国々の境を超えて、いのちがけで訪ねておいでになったおこころざしは、ただひたすら極楽に…