2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Serial No. 00021 トラブルシューティング

Serial No. 00022 の組み立て・調整が完了したので、Serial No. 00021 の方を見ると調整不能となっている。一度特性を取った機なのでその後故障したと考えられる。 配線は問題ないはずで、抵抗、CRDは飛ぶことはないと考えられる。TRが生きているかチェック…

失われた時を求めて (115)

第13巻に入る。田舎でジルベルトと日課のように散歩しているプルーストがいる。夕日や羊の群れを見たり昔懐かしいヴィヴォンヌ川を見ながら、ジルベルトとおしゃべりを楽しんでいる。もはやプルーストは感受性を失っており、ジルベルトの美しさも無くなって…

2020年プリアンプ (33)

Serial No.9〜10 バイポーラー2段直結アンプをプリアンプ I に挿して試聴。特性をみるとわかるがMM、またはMI型カートリッジを使用する。 くぐもった中にもクリアーさがあり、ギターの響き、ボーカルのさ行、やっぱり懐かしさを感じる。1960年代の音だ。

失われた時を求めて (114)

この二つの結婚について当人たちに起こった変化、社交界に巻き起こった噂話について得々と語るプルーストだが、そもそも過去の登場人物の縁がこのようにぴったり結ばれるものだろうか。小説の結末において作者がバタバタと行なった作為のように見える。シャ…

ディスクリート オペアンプ 補遺(1)

その他の製作例を示す。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2020年プリアンプ (32)

LH0032CGをプリアンプ I に組み込んで試聴する。これはCR型だが後でNFB型も実験する。 音はなかなか感動もので最高とは言えないが、くっきりとした陰影のあるいいものだ。 このような自作のLH0032型オペアンプを計画している。

失われた時を求めて (113)

前回空白だったのは、編集しておいたテキストが消えてしまい、再現不可能だったからである。いつの日か書き直して空白を埋めたいと思う。 さてヴェネチア滞在中のプルーストに死んだはずのアルベルチーヌから電報が届いた。またまたミステリアスな展開である…

ディスクリート オペアンプ (10)

Serial No. 00021~0022 ゲルマニウムトランジスタを使用した。 LH0032CGより良い特性だ。

ディスクリート オペアンプ (10)

Serial No. 00019~0020 LH0032CGをオペアンプとピンコンパチにして位相補正、DCバランスを付加した。

ディスクリート オペアンプ (9)

Serial No. 00017~0018 電流帰還アンプ

ディスクリート オペアンプ (8)

Serial No. 00015~0016 上條式ノンスイッチングアンプを ディスクリート オペアンプ化したもの。

失われた時を求めて (112)

空白

ディスクリート オペアンプ (7)

三つの3SK103アンプの特性を測定した。 この中でプリアンプに向いているのはK170初段のアンプである。

ディスクリート オペアンプ (6)

Serial No. 00013~0014 出力段をプッシュプルにしたもの。 これはプリアンプ I に搭載されてしばらく活躍した実績がある。

東洋文庫 名残の夢 蘭医桂川家に生まれて (1941)

本書は桂川家の次女今泉みねが晩年に口述したものを息子夫婦が筆記したもので、エッセイまたは自叙伝といったものである。本文の一部を紹介する。 《そのころ私の家には、いろんな方達が出入りされておられました。家は代々蘭学をいたしておりましたもので、…

失われた時を求めて (111)

アルベルチーヌへの思いが消えつつある頃、アンドレから聞かされたのはどぎつ過ぎる真相だった。モレルとアルベルチーヌの関係、アルベルチーヌがものにした娘とアルベルチーヌの関係、アンドレとアルベルチーヌの関係を明かされ衝撃を受ける。その時のプル…

ディスクリート オペアンプ (5)

Serial No.10〜12 前回のと同工異曲だが、要所にFETを使っている。ノイズフロアからSN比の良さが窺える。

失われた時を求めて (110)

プルーストは考察中に持論をさし挟んでくる。その一例である。以下引用文。(吉川一義訳) 《この世が誕生してこのかた、ある欠点がなんらかの形で見出される家族とそれと同じ欠点がべつの形で見出される家族とが結ばれて、子孫のうちに完全無欠なおぞましい…

ディスクリート オペアンプ (4)

Serial No.9〜10 を測定した。 C1775、A872の音を確かめるために作ったものである。 このような回路で測定する。ゲイン100倍のフラットアンプにしてある。

失われた時を求めて (109)

一緒に訪れた地名やアルベルチーヌの名を想起させる人名に苦痛を呼び起こされるプルーストは神経衰弱のようになる。だがその一方で忘却の持つ威力についても感じるようになる。アンドレを呼び出して過去のアルベルチーヌの悪行を聞き出し、さらにショックを…

失われた時を求めて (108)

屋根裏の哲学者は箴言をひねり出すのが得意である。最後の余計な一言はプルースト流の皮肉であろうか。以下引用文。(吉川一義訳) 《人は、たったひとつの微笑みやまなざしや肩などに惹かれて、恋に陥る。それだけで、充分なのだ。すると人は、長時間にわた…

失われた時を 求めて (107)

プルーストはアルベルチーヌを忘れるどころかどんどん燃料を投下して苦痛を倍増させている。その苦悩の表現はまるで屋根裏の哲学者である。以下引用文。(吉川一義訳) 《ときには私の心と記憶とのあいだの交流が途絶えることがあった。するとアルベルチーヌ…

ディスクリート オペアンプ (3)

Serial No.3〜4 フラットアンプ用途の基板のオフセットとDCドリフトを見る。初段にK30Aを用いたのでなかなか優秀。 イコライザーアンプにはSN比が重視されるので初段にはhigh gm のFETが必須であり、100倍ものゲインが要求されるためDCドリフト対策も必要で…