2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

IGBT パワーアンプ (1)

これが選別したIGBT 基板制作のほうも少し進んでみた。 何故IGBTなのか?昔作った経験では高域が結構きれいなのだ。足を切ってないパワー素子のストックがこれしか無かったというのもある。

失われた時を求めて (139)

ゲルマント大公邸での500人を集めてのパーティーも中盤にさしかかり出し物が登場する。ラシェルによる詩の朗読が始まった。ジルベルトと会話中だったプルーストは、その大げさな演出に驚き皮肉を込めた描写をしている。以下引用文。(吉川一義訳) 《予告さ…

無帰還バイポーラパワーアンプ (8)

いよいよSeas の自作2ウェイを鳴らすことにする。 こちらがもう片chの特性。 休眠中だったSeasも鳴らし込んで行かないとどんな音になるかわからないのでまだ速断はできないが、かなりいい感触がある。

無帰還バイポーラパワーアンプ (7)

このようにしてアイドリングを調整する。100mAパラで200mAにした。 二日様子を見て変な挙動は皆無なのでいよいよメインシステムで聴いてみる。 半日で本領を発揮して来た。楽器の現れ方が独特だなと思って聴いていると、音の始まりの部分が全部美しいのがわ…

無帰還バイポーラパワーアンプ (6)

もう一つの方の基板はドライバーの石に放熱器をつけて電流を多く流してみた。石もより容量の大きいものに変えてある。動作も正常であることを確認した。これでいよいよ音楽を聴ける。

失われた時を求めて (138)

プルーストは今後のことについて重要なことを述べている。これから執筆生活に入るのである。以下引用文。(吉川一義訳) 《もちろん私は、さっそくあすから、今度はひとつの目的を持ってではあるがふたたび孤独な生活に戻るつもりだった。仕事のあいだは、私…

東洋文庫 絵本江戸風俗往来 (1905)

本書は四代目広重とされる菊池貴一郎(1849ー1925)による江戸の風俗を絵と文章で綴った活字本を収録したものである。木版による絵が豊富である。時代劇の絵コンテを高級にしたものという感じである。家業である火消について詳しく述べているので本文を一部…

失われた時を求めて (137)

これがプルースト少年の長年にわたって行われた密かな趣味なのである。以下引用文。(吉川一義訳) 《ドクター・ペルスピエの結婚式のときに見かけたゲルマント夫人といい、私の大叔父のところで出会ったバラ色の服のスワン夫人といい、それらは、スワンやサ…

無帰還バイポーラパワーアンプ (5)

よい特性が得られたのでミューティング回路をつけて完成とした。ついでにPNP側を極上のペアに変更してある。 次は同じ基板をもう一つ作る。今回から反転しなくても良い設計にしている。

失われた時を求めて (136)

プルーストは社交界自体の変貌、没落について持論を展開する。以下引用文。(吉川一義訳) 《それでも、時が流れ去り、私の過去のささやかな部分が消滅したという印象が強く感じられたのは、こうしたまとまりのある集団(ゲルマント家のサロンがそうであった…

無帰還バイポーラパワーアンプ (4)

定数を変更して測定した。 随分良くなっている。 こちらはシングルプッシュプルで多めに流したもの。3次歪みが出てくる。

無帰還バイポーラパワーアンプ (3)

残りの石でなんとかペアが取れた。 組み上がったので簡易電源で測定する。 シングルプッシュプルと2パラプッシュプルの特性を示す。 きれいな高調波だけとは言えないような謎の歪みが出ている。 現在の回路定数を示す。

無帰還バイポーラパワーアンプ (2)

回路はこのようなものになる。 定数はシミュレーターを参考にして決定する。 電圧増幅段が出来たので測定した。

無帰還バイポーラパワーアンプ (1)

雪のような音のDynaudio Sapphire をSOULNOTEの無帰還アンプで鳴らした時の音とは?という疑問を余暇の時間を使って晴らして見ようと思う。スピーカーはSeas の自作2ウェイを使うが、アンプはこれから作って行く。

パワーアンプ I (14)

意外なことに2番目の基板でGaNアンプのような音が出てしまった。ソフトタッチでありながらキレがあり重量感も出る。Telarc盤やSupertrampでも確認した。この次の無帰還アンプは余興だし、次のSiCはやはりキンキンするだろう。GaNは自信がない。ここでひとま…

東洋文庫 剪灯新話 (1378)

本書は明の時代に浙江省出身の詩人瞿佑(くゆう)によって編纂された怪異小説集である。このような小説集としてはすでに東晋の時代に『捜神記』が、魏晋南北朝の時代に『幽明録』がある。 目次を見て行くと「牡丹燈籠」がある。巻の二 地獄の夢、天台山の隠…

失われた時を求めて (135)

プルーストは皮肉を込めたいい文章を書く。思ったことをスパッと書いている。以下引用文。(吉川一義訳) 《ワルツを踊っていた女にかくも巨大な肉体を与えることができ、歩行に困難をきたした女の動きをメトロノームのように遅くすることができ、たしかに昔…

パワーアンプ I (13)

左右反転基板の方もテストに成功した。 パワーアンプ作りはなかなか手強いが、人智を超えた領域とまではいかない。ここまでやってきて頓知合戦のような感じがする。 こちらは昔作ったPー1 チップ部品ででこちらは完成させている。

失われた時を求めて (134)

本論に入る前の枕に過ぎないアルジャンクール氏の容貌についての叙述がとても長いのである。11ページもある。その締めくくりの文章を紹介する。以下引用文。(吉川一義訳) 《かくしてわれわれの目に人生は、幕を追うごとに赤ん坊が青年になり、壮年になり、…

失われた時を求めて (133)

この小説が三幕物のオペラであるとすると、第1幕がプルースト少年の冒険、第2幕がパリでの隠遁生活と第一次世界大戦、第3幕がゲルマント大公邸でのパーティーという風に構成できると思う。そして第14巻はこのゲルマント大公邸でのパーティーの様子が書かれ…

パワーアンプ I (12)

赤枠のところが変更した部位である。バイポーラの場合はこうしないと二次歪みが激増する。 昼食後は新しいCDを聴いて過ごす。

パワーアンプ I (11)

K405、J115の石を使った新基板が組み上がったので測定した。 日曜日はこんな事をしている。歪みが多いようだ。 回路的に色々まずいところがあるので直していきたい。

失われた時を求めて (132)

スワンのことを回顧しながらプルーストが自らの人生を総括している。以下引用文。(吉川一義訳) 《よく考えてみれば、私の経験の素材はいずれ私の書物の素材となるが、結局その素材はスワンに由来するものだった。スワン自身やジルベルトにかんするすべてが…

パワーアンプ I (10)

第2の基板はこの辺までチェックを通過した。回路はかなり変わってしまった。ここまではオールバイポーラーになっている。終段のみFETになる予定。 小さい基板はモジュールの電流チェック用。

失われた時を求めて (131)

第13巻も終わりに近づいてプルーストの論調が冴えわたってきた。以下引用文。(吉川一義訳) 《人生がわれわれに差し出すイメージは、実際にはそのときどきにさまざまに異なる印象をもたらしてくれた。たとえば、かつて読んだ本の表紙は、そのタイトルの文字…

東洋文庫 四書五経 中国思想の形成と展開 (1965)

本書は竹内照夫氏による一般向けの書である。冒頭から神話と子不語を持ち出してきて何やら述べているが、著者はこう言いたいのである。 《『書経』の来歴 さて右に考えられているように、殷代の文字や画像では怪奇な神である舜や禹が、書経中でが完全な人格…

失われた時を求めて (130)

ジョルジュ・サンドのフランソワ ・ル・シャンピという本についてかなり難解な意味づけを行なった後、一般的な文学論の談義をしている。以下引用文。(吉川一義訳) 《それゆえ「さまざまな事物を描写する」だけに甘んじ、その事物の輪郭や外観の貧弱な一覧…

パワーアンプ I (9)

岡谷のVxをカップリングに投入しメインのシステムに入れてみた。 HMA9500II には及ばないが重量級アンプの表現力はある。 全てはここから始まったのだが、42年も経っている。

パワーアンプ I (8)

このままではポップノイズが大きいため、ミューティング回路を入れることにした。 フォトボルとFETで構成する。 実験の結果抵抗は2.2Mにした。 動作中の様子 これで使い勝手が大幅に良くなった。

失われた時を求めて (129)

人生逃亡者プルーストの自白調書とも言えるこの文章に明確に彼の自負と言える箇所を発見した。以下引用文。(吉川一義訳) 《「知的な歓び」についていえば、たとえ私の洞察力あふれる目なり正鵠を射る論理なりがあれこれの事項を指摘しようと、なんの喜びも…