2022-01-01から1年間の記事一覧

クロスシャント入力アンプ part2(3)

組み上がったのでアイドリングとオフセットを調整した。電源オン時の動画を紹介する。 https://youtu.be/3--Ae-f_0ns 完成写真 実はこの後発振が疑われたので初段をK117に変更している。 いよいよ試聴前のチェック https://youtu.be/9NFqd47CIL0 この後、試…

クロスシャント入力アンプ part2(2)

定電流ダイオードも選別して3桁のレベルで上下で合うように作った。シミュレーターで見ると左右で合わせるよりも良いことがわかる。 バイアス電圧を発生させたところ。この後ドライバー段を組み込む。 全て組み込んで特性を調べた。 今回は初段にK170BLを採…

クロスシャント入力アンプ part2(1)

音はNEW HCAの方が良かったけれど、クロスシャント入力アンプの方に可能性を感じた。スピーカーの近くに頭を突っ込んで動いてみる。音像に揺らぎがないのがわかる。位相特性が良いに違いない。 この三者の中でも素直な特性である。引き続きクロスシャント入…

映画 セックスと嘘とビデオテープ (1989)

いわゆるセレブ社会のメロドラマかと思って見ていたら、人間の真実や深層に迫るような部分がある作品だった。 美人姉妹の姉アンは弁護士のジョンとセレブな生活を送っているが、セックスレスであり精神科医のカウンセラーを受けている。8年ぶりに故郷に戻っ…

2022年版クロスシャント入力アンプ(5)

ある意味単純な回路なので、調整はしやすい印象を受けた。 完成写真 試聴中 これまでのアンプの傾向とは異なるようだ。物凄い切れ味、透明感とは違っている。音の芯のようなものがやや後退して、ある一定の傾向の雰囲気のようなものをまとっているという感じ…

2022年版クロスシャント入力アンプ(4)

定数を変更して測定した。 3次以上の歪みが激減しているのがわかる。二次歪みが多いがこれは倍音のようなものなので音がそれほど濁るわけではない。この定数で完成させ、週末には音を聴いてみよう。

ドキュメンタリー 世界を変えた”愚か者”フラーとジョブズ(2022)

NHKの映像の世紀は暗い音楽とナレーションが付いているプロパガンダ番組と思っているのだが、これは若干その傾向が弱められていた。偉人を扱ったものなので定型的な構成と美談で占められていたが、スティーブ・ジョブズのこの言葉は一番好きなものである。 …

2022年版クロスシャント入力アンプ(3)

片方のチャンネルが組み上がったところで、特性を調べておく。 このようになった。アイドリングが少ないのはここまでしか上げられなかったためで、定数の変更が必要となる。このような歪みは終段石の直線性の悪い部分を使っているのが原因なので、アイドリン…

2022年版クロスシャント入力アンプ(2)

今回作ろうとしている回路 カットオフするようだが、クロスオーバーはわりときれいに行われている。 位相補正のCは1Pが良さそうだ。

2022年版クロスシャント入力アンプ(1)

これがクロスシャント入力を用いたパワーアンプ基板。クロスシャント入力とは故上條信一氏が考案したこの回路にあるような電圧増幅段である。A級動作の差動アンプに比べダイナミックレンジが取れる。またPch FETが入手できなくても上下対称の回路が作れると…

平凡社カセットライブラリー 東洋文庫

東洋の古典、原典を註釈付きの現代語で紹介してくれている東洋文庫は買うには高価だが、図書館でライブラリーを見つけたら全部読む計画を立てる事をお勧めする。興味のある本を数冊だけ読むのはあまり意味がない。週一冊のペースで取り組んで5年、10年と続け…

2022年版NEW HCAアンプ (5)

ドライバー段無しの電圧増幅段ができたのでテストしている。電源部との間に外付け保護回路を挟んでいる。最初からこうすれば良かった。 どうやら上手くいったようである。 完成写真 試聴中 ドライバー段無しでも十分満足できる音である。これはこれで完成と…

2022年版NEW HCAアンプ (4)

シミュレーターで動作を見る。出力に大きな正弦波が現れている。 ノンスイッチング動作を見る。マイナス側があまりよろしくない。 位相補正を調べてみた。5Pくらいで丁度よいだろう。

映画 エターナル・サンシャイン (2004)

これは洋画で時々ある変わったテイストの独創的な映画である。出くわすと得した気分になる。邦画ではそういうのはほとんど無い。記憶を部分的に消去する新手のビジネスと、恋愛で起こる古典的な揉め事を組み合わせたストーリになっている。 気まぐれでやや軽…

2022年版NEW HCAアンプ (3)

2段目を耐圧120VのA970に変えて±40Vの電源に繋いでみると電源がまたたいている(保護回路作動中)。アイドリングを調整しながら再度試してみるとA970が破裂した。 A970を新しいものに載せ替えて±15Vに繋いでみるとこれも破裂した。 半導体を全部チェックする…

2022年版NEW HCAアンプ (2)

これを今から改造する。 40分くらい経過 ここまで来た。主要な部分をそのまま利用するのでその分作業が捗っている。 DCメカを経てDCアンプまでたどり着いた。帰還には5pのCを入れているが安定に動作している。まずシンプルなドライバー段無しの回路で特性…

2022年版NEW HCAアンプ (1)

これが2016年に作った古いバージョン。これに高周波TRのドライバー段を追加する。 特性はあまり良くなかった。 今回作ろうとしている回路 ノンスイッチングアンプである。なかなか精巧にできているのではないだろうか。

映画 ブーリン家の姉妹 (2008)

これは長い長いヘンリー8世の物語のほんの一部であるが随分と波瀾万丈な悲劇となっている。 男子を授からない王妃がことの発端である。ヘンリーは新たな愛人を求めて貴族の領地で狩猟を行い、気に入ったメアリーを王妃の侍女にして女児をもうける。がこの子…

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ パート3 (2)

初段にMOS-FETの2N7000を用いている。 特性図 完成写真 この音には魅了される。一言で言うと鮮度と上品さを兼ね備えた音がする。挙動も問題ないようだ。

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ パート3 (1)

この前につくったノーマルなSiC MOSアンプをまたまた改造して超広帯域電圧増幅段のアンプにする。 このような回路だった。 今回試みるのはまず低電圧でC3355を使ってみるというコンセプトである。新たにA8というシャーシを 用意した。 このような特性になっ…

庭の情景

今日は文化の日 https://youtu.be/EHimUecT0kY

A5 SiC MOS-FETアンプ (5)

A5 SiC MOS-FETアンプ (±15V)とA6 SiC MOS-FETアンプ(±40V)の音をじっくりと 比べてみた。ソース機器はパイオニア Nー50A、スピーカーはFE103SOLバスレフである。 A5 音質傾向はA6と同じだがおとなしく感じる。これだけ聴くと宝石箱のような音が楽しめる…

A5 SiC MOS-FETアンプ (4)

音を確認してみるととても良いものだった。しかし二段目バイポーラのせいでアイドリングが増加してゆく事が確認された。制御ループの外にあるので致し方ない。 C2240からJ103BLに戻しバイアス関係も修正した。アイドリングは実に安定している。 完成写真 特性…

A5 SiC MOS-FETアンプ (3)

このような回路図になった。これを±15Vで運用する。 パターンを変えずに済むようTRの足の順番を変えた。 両チャンネル調整し終わったところ。これで音が聴ける。

A5 SiC MOS-FETアンプ (2)

回路図と基板図を示す。これまでの知見を元に±15Vでどれくらい出るかが知りたい。 2段目の動作の確認。LEDが点灯している。 ドライバー段を入れてエミッタ電位をみる。よく合っている。 この回路で出力を見ると1W以下になった。色々試したいので±40Vでも動作…

映画 Wの悲劇 (1984)

テーマとしては女優を目指す劇団研究生がオーディションを経て有名劇場での公演に至るまでの経験を描いたものだが、単なるサクセスストーリーではなくとても複雑なものになっている。 Wの悲劇というのは和辻家で起こる殺人を主題にしたサスペンス小説であり…

A5 SiC MOS-FETアンプ (1)

A5とA6はIGBT、SiC MOS FET、GaN MOS FETに特化したアンプシリーズで、両者は基板に互換性がない。 今回はこのような基板を再生して超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプの2台目を作る。 初日はここまで作業した。新調するのと手間のかかり具合は同じかもし…

岩波文庫  アインシュタイン著 相対性理論 (2)

物理学や数学は頭の中で処理が終わらないとわかったとは言えないので、この本も時間がかかる。サラッと書いてあることでも相当に難しいので、すっと理解できるところまで行くには数十時間かかるような気がするのである。ひょっとするとこの本で一生が終わる…

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (8)

完成写真 試聴しながらアイドリングの安定度を見ている。 特に問題ないようだ。放熱器が小さいのでファンで温度を下げている。 やはりあらゆる点で最高点を叩き出すような鳴り方である。ダイナミックで透明、それでいてサラサラと流れるように鳴る。ワイドレ…

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (7)

ドライバー段のC2240をC4073に変更した。40Wあたりでクリップするのがわかっているので低出力域で 測定した。 サーミスタの影響を受けないようにすれば歪みは直線的に下がってゆくのがわかる。 回路図と基板図 測定用の音声ファイルを編集して逆にしたものを…