鶴見俊輔 アメリカ哲学 (1950)

  哲学を哲学者の手から取り戻して、人々に返すことこそ今日の重大な問題である。何故なら哲学は別に特別の一学問ではなく「どんな事が正しく、どんな事が善く、どんな事が美しいか」についての思索なのであるから。これらの問題について考えることは、今日の社会に生きているそれぞれの人の役目である。

   との事ですがこれはプラトンの真善美を一般人に啓蒙しているだけのように見えますね。真善美は確かにあると思いますが成立する条件があります。人がとても少なかった世界でのみ成立します。
ジョンレノンの Imagine there's no heaven という詩の世界も人が少なければという話であり、人が増えてしまえば国家、宗教、法律、戦争のような美しく無い必要悪が登場してくるのです。これらがある限り真善美は行くところが無いなと感じています。