映画 バカ裁判 (2009)

    平日に裁判を傍聴して楽しむ女性達の生態をバックグラウンドに面白裁判を描く。神の手マッサージ裁判、シンデレラ横領裁判、グーグルストリートビュー裁判が案件として登場する。傍聴する女性も不倫したり、浮気の探偵調査依頼したりとやってる事は被告らと次元はさほど変わらない。最後にイケメン男性が殺人事件の被告として登場し裁判員裁判の様子が描かれる。裁判員の発言がどれも虚脱するくらい可笑しいものだった。禿げたマルクスのような風貌の裁判長が意見を取りまとめながら結論に導いてゆく。無罪を強烈に主張する裁判員が一人いて議論が白熱するが評決は無罪ということになった。そのあと真実が明かされる。イケメンが殺し取り巻きが隠蔽し取り巻きの一人が裁判員だったという落ちになっていた。バカ裁判を描きながら実は裁判員裁判の危険性を鋭く突くという硬派の映画になっている。