NHK BS 密着ムジャヒディン 〜素顔のムスリム戦士〜 (2010)
2009年の時点での話である。アフガニスタン北部の国道に路肩爆弾を仕掛けて輸送中の戦車破壊を目的とする武装組織がある。その実態は農村出身の対ソ連軍ゲリラ、周辺国から集まったムスリム、アラブから来たアルカイダからなる集団で村から徴税しつつ輸送路を襲撃する。アフガニスタンのジャーナリストがインタビューし、作戦にも同行した。国道から離れたところに潜み二箇所に仕掛けた爆弾をリモコン操作で爆発させる。早朝行われた作戦はミスを連発して失敗、ロケット弾を発射して逃げて帰る。彼らは時にやられたりするが、そういう時は報復として交番を襲撃する。都市は制圧せず農村部を渡り歩くように行動する。このとき政府軍、警察の検問を受けないという。何故なら役割分担があり彼らの掃討はアメリカ軍特殊部隊が行うことになっているからだ。村では村人が備蓄している武器と食料の供給を受け作戦地点に向かう。これは何か裏があるような気がする。毎週金曜日には村々でイスラム法に基づく裁判所のようなこともする。取材中に処刑も行った。アフガニスタン北部は冬が寒いためタリバンが帰ってしまうようだ。若い戦士が言うところでは彼らの最終目的はアフガニスタン制圧、中東制圧、ヨーロッパ制圧であるらしい。ISISとほぼ同じに見える。